– 大学推進・熊本 – 「世界一行きたい科学広場 in 熊本2017」を開催しました

2017年8月9日(水)  東海大学熊本キャンパス内にて

「世界一行きたい科学広場 in 熊本2017」

が開催され、地域住民ら約3,200名が参加しました。

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 本イベントは、2017年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト 「ライフステージ・プロデュース計画 大学開放事業」(代表:池村 明生 教養学部芸術学科 教授)の活動の一環として行なわれたものです。

 熊本キャンパスで8月9日に、「世界一行きたい科学広場in熊本2017」を開催しました。地域の子どもたちに科学の魅力やものづくりのおもしろさを伝えることを目的に、2014年から開催しています。今回は、学校法人東海大学 建学75周年記念事業および本学の地域連携の取り組みであるTo-Collaboプログラムの大学推進プロジェクト「ライフステージ・プロデュース計画 大学開放事業」の一環として実施しており、熊本、湘南、清水各キャンパスの学生や教職員、付属熊本星翔高校や近隣の高校の生徒らが35のブースを出展。当日は約3200名が来校しました。

 基盤工学部の学生が中心となって活動する東海大学チャレンジセンターの「メカトロマイスタープロジェクト」は、子どもたちでも操作しやすいロボットを展示しました。参加した小学生はメンバーのアドバイスを受けながら、ロボットを使ってボールを持ち上げたり移動させたりして、自身の思い通りに動くロボットを楽しんでいました。チャレンジセンター「先端技術コミュニティ ACOT」は、手づくりしたコイル内を磁石が移動することで発電し、LEDライトを光らせる「ふりふり発電機」の製作体験ブースを出展。参加した小学生は、「理科や図工は苦手だけど、大学生がやさしく教えてくれて楽しかった。友達に早く見せたい」と笑顔で話していました。農学部では世界各地から集めた種子を展示。教員や学生がそれぞれの特徴を説明しながら、植物の生態について解説しました。

 湘南キャンパスを拠点に活動するチャレンジセンター「サイエンスコミュニケーター」は偏光板を使ったステンドグラスの製作体験ブースを、チャレンジセンター・ユニークプロジェクト「ポリへドロン工作隊」は紙とテープを使って多面体を作る体験コーナーを出展しました。さらに、清水キャンパスの海洋学部生によるチャレンジセンター・ユニークプロジェクト「ワンダフル・マリンアニマルズ」は、サメやカメといった海洋生物のロボットをプールで泳がせ、集まった児童にそれぞれの生物の特徴を説明。本物そっくりに動く様子に多くの親子連れから歓声が沸いていました。

 さらに、NPO法人ガリレオ工房の滝川洋二理事長(東海大学元教授)による「たのしいサイエンスショー」も開催し、水をテーマにしたさまざまな科学実験を披露しました。実行委員長の荒木朋洋九州キャンパス長(農学部長)は、「最先端技術の裏側にある科学のすばらしい魅力を多くの子どもたちに体験してもらえたと思います。大学は教育だけでなく、地域に貢献することも大切な使命です。これからもさまざまな形で日本の将来を担う人材育成に力を注ぎたい」と話し、ブースの運営に携わった学生たちは、「多くの小学生に来場してもらい、理科の魅力を伝えられてよかった」「理科が嫌いと話す子どもが増えているが、楽しい実験や体験を通して興味を持ってくれれば苦手意識も変えられるはずです。自分たちもその一翼を担えれば」と話しました。

 公開講座で司会を務めた植田俊助教(国際文化学部地域創造学科)は、「これまで札幌市内で地域活性化事業に携わる団体同士が交流を深める場は少なかったのが現状です。今回も多くの高校生、大学生が参加する中で、別の団体の活動を見る大切さにも気づいてもらえたのではないでしょうか。それぞれの課題を解決するヒントにするとともに、団体同士がつながるきっかけにもしてほしい」と語りました。

 また、8月11日には福岡県・宗像市の宗像ユリックスで「世界一行きたい科学広場in宗像」も開催。ACOTとサイエンスコミュニケーター、ポリへドロン工作隊がブースを出展しました。チャレンジセンターの岡田工センター長(現代教養センター教授)は、「熊本、宗像ともに多くの親子連れに来場していただきました。科学の魅力を伝える経験は学生たちを大きく成長させる場でもあります。子どもたちから思いもよらない質問を受けたり、ほかのブースでの説明を見聞きしたりして、学生たち自身も理科の楽しさを再認識できたと思います」と話していました。

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たくさんのご参加ありがとうございました。

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