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2013年度 [ 地域志向 ] 初等中等教育を中心とした地域連携における理数系教育活性化に向けた研究

2013年度 [ 地域志向・概要 ] 初等中等教育を中心とした地域連携における理数系教育活性化に向けた研究

取組代表者

内田 晴久 【教養学部人間環境学科 教授】
(湘南校舎)

共同取組者

岡田 工(チャレンジセンター 教授)、利根川 昭(理学部物理学科 教授)、安森 偉郎(教育研究所 教授)、山本 義郎(理学部数学科 教授)、土屋 守正(理学部情報数理学科 教授)、平野 葉一(文学部ヨーロッパ文明学科 教授)

取組の概要

 東海大学は総合大学ではあるものの、理工系分野の社会への関わりを強く意識する中で学部学科が配置されてきている大学であり、理数系教育に関してはさまざまなノウハウの蓄積がある。実際に、学生も理数系教育に関わる様々なグループを組織して近隣小中高でのボランティア活動を行っており、また、秦野市のように教育支援学生の活動もある。こうした中、大学が知の拠点として、地域の初等中等教育と連携することは、昨今の理数系離れの状況を解消する一つの手段になると思われる。本研究では、特に、学内の教員や学生の活動を集約してその効果を検証することにより、地域のニーズに則した理数系教育の提供の可能性について検討することとした。湘南校舎内の学生グループ同士の連携を深めることで、学生の地域連携の理解を促し、同時に、学生の教育に対する意識向上につながることが期待される。

 具体的には次の3項目について取り組みを図った。①現在の教員や学生の教育支援活動が地域の理数系教育にどのような効果を果たしているかについて検討し、大学の支援体制の向上を図る。②平塚市、伊勢原市、秦野市、大磯町の3市1町の教育委員会等と連携しながら、大学が地域から求められる事柄について検討し、今後の連携可能性についてより具体的な方向性を見出す。③本研究を数学系、理科系の2グループで組織し、それぞれでの活動を行う。また、理数系に対する子供たちの関心を喚起する教具、教材開発も視野に入れる。

取組の成果

 チャレンジセンタープロジェクトの一つである「サイエンスコミュニケーター」の活動、理学部の物理学科の有志学生たちによるSupporting Science Experiment(SSE)の実験教室、同じく化学科の学生たちによるイベント活動あるいは教養学部における取り組み等、学生を中心とした理数系分野における地域貢献活動が行われてきている。

 特に、中学高校の理科教員になることを目指す教職課程の学生達による地域での啓発活動は、それぞれが活発に展開されており、学生自身にとっても貴重な経験を積む場となっている。地域から見た場合、学生との接点は、理数系分野への興味関心をさらに深める上で大変大きな効果があるものと受け止められているが、一方で、様々な活動を学校行事の中に組み込もうとする場合、大学の窓口が必ずしも明確でなく、PTAにおける口コミが現状では最も有効な情報の伝達手段となっている。地域に向けた大学における活動のさらなる情報発信が必要となっている。

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  • 取組テーマ:大学開放
  • 対象者  :指定なし
  • 連携自治体:平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町

キーワード

学生グループによるイベント開催, 教材開発, 科学教室