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2016年度 [ 地域志向 ] パブリック・アチーブメント教育における継続的実践効果の検証による地域づくりの担い手育成の取組

2016年度 [ 地域志向・概要 ] パブリック・アチーブメント教育における継続的実践効果の検証による地域づくりの担い手育成の取組

取組代表者

小 林 俊 行 【清水教養教育センター 教授】
(清水校舎)

共同取組者

東 惠子(海洋学部環境社会学科 教授)

取組の概要

 2014 年度からTo-Collabo プロジェクトとして、自然環境や歴史文化の保全に責任をもつ「持続的な観光」を主軸に捉えた実践型学習を進めてきた。学生、地元住民、地元自治体(静岡県・静岡市)、生涯学習センター、清水港湾関連企業、観光業等の多様な主体によるパブリックワークプロジェクトにより、学生はもとより協働参画者への地域づくりへの啓発、期待感を促し、主体的な地域づくりのファーストステージが形成された。特に、建学の地富士山世界遺産三保松原の保全・維持活動、折戸潮彩公園の整備・維持管理活動、東静岡地区景観まちづくり活動等は、継続的な取組みが求められている。昨年に引き続き、パブリックワークを課題にプロジェクトに参画する学生、行政、地域住民等の意識変化を定量的・定性的分析を行い、パブリック・アチーブメント教育による人材育成の継続的効果を検証した。

 特に、地域に根ざすパブリックワークに、行政、地域住民とともに取り組む中で、学生の変容をリサーチし、パブリック・アチーブメント教育の効果を調査した。昨年までの取組みでは、各パブリックワークごとの参加者の意識をアンケート調査で調べた結果、「満足感」「自己成長」「学習効果」「協働性」という4 つの因子が抽出され、特に「学習効果」と「満足感」に効果をもたらすが、「自己成長」「協働性」には効果が見られなかった。そこで、単発のパブリックワークでは、自己成長や協働性の因子にはあまり効果をもたらすことができないのではないかと分析し、今年度は各パブリックワークに最初から継続して参加している学生を対象にして、各回の打合せや活動の様子をビデオやIC レコーダで記録し、質的分析をするとともに、昨年までと同様のアンケート調査による定量的分析も行ってきた。実践型学習のアプローチにおけるパブリック・アチーブメント教育のプログラム効果を検証し、発展的な教育プログラムの構築を図った。

取組の成果

 地域に根ざすパブリックワークに、行政、地域住民とともに取り組む中で、学生の変容をリサーチし、パブリック・アチーブメント教育の効果を調査した。昨年までの取組みでは、各パブリックワークごとの参加者の意識をアンケート調査で調べた結果、「満足感」「自己成長」「学習効果」「協働性」という4つの因子が抽出され、特に「学習効果」と「満足感」に効果をもたらすが、「自己成長」「協働性」には効果が見られなかった。そこで、今年度は東静岡地区景観まちづくり活動、三保松原感謝祭2016、インバウンド観光、アートプロジェクト、みなと色彩計画25 周年記念事業といろいろなパブリックワークに最初から継続して参加している学生を対象にして、各回の打合せや活動の様子をビデオやIC レコーダで記録し、質的分析をするとともに、昨年までと同様のアンケート調査による定量的分析も行ってきた結果、4 因子すべての項目で効果をもたらすことが判明した。

  • 取組テーマ:地域観光
  • 対象者  :指定なし
  • 連携自治体:静岡市、三保地区、東静岡地区