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2014年度 [ 地域志向 ] 大学近隣地区住民の防災意識向上と地域連携に向けた実践

大学近隣地区住民の防災意識向上と地域連携に向けた実践

取組代表者

崔 一英 【チャレンジセンター】
(湘南校舎)

共同取組者

岡田工(チャレンジセンター)、広川美津雄(教育研究所)、成川忠之(総合教育センター)、木村直樹(チャレンジセンター)

取組の概要

湘南校舎に隣接する大根地区の自治会連合会は、安全で安心して住めるまちづくりを活動の目標にしている。大根地区の人口は約23,000人、その内65歳以上の人口比率は約26%、20歳前後の人口比率は約6%となっている。比較的高齢者の人口が多くなっているが、大学所在地に隣接していることから若い人の人口も多くなっている。しかし、大学生が自治会に加入しないため、自治会加入率は約43%と秦野市の中でも低い加入率となっている。大根地区では、高齢化と自治会加入率の低さが、まちづくりの地盤を弱体化していると考えている。昨年、大根地区は、毎年8月末に実施される秦野市総合防災訓練の中央会場に指定された。この訓練を機に大根自治会連合会は、住民の防災意識を向上させると同時に、地域の活性化に繋げるため、中高生および東海大生も巻き込んだ活動を展開しようと計画を練っていた。 本取組では、上記大根地区の年度計画に連動する形で活動することを中心課題とした。その中でも、学生を含む住民の防災意識を高めるために実施される意見交換会、大根地区市民の集い、防災訓練等への参加を促す広報活動を大根自治会連合会と共同で行うことにした。広報媒体の作成においては、自治連の考えを大学側が実際の形にして提供することにした。

取組の成果

自治連との協議の中で大根を象徴するロゴの要望があり、図に示すようなロゴを本取組で作成した。自治連では、その後の広報活動に積極的に活用し、現在、地区のシンボルマークになっている。本取組では、自治連が計画していた大根地区市民の集い(参加人数約180名)および防災訓練(参加人数約2300名)のチラシとポスターを2回提供し、目標としていた参加人数の獲得と住民の防災意識向上に繋げることができた。また、ポスター制作や意見交換会に参加した学生は地域の課題を理解する機会になった。 大根地区自治連は、第9回マニフェスト大賞≪復興支援・防災対策賞≫部門、最優秀賞を受賞した。この受賞に本取組が微力ながら寄与することができ、タウンニュースに東海大学との連携活動の一部が紹介された。

本取組の計画以外に、大根社会福祉協議会から大根ふれあいまつりへの出展依頼があり、チャレンジセンターの学生プジェクトが参加し、地域連携を図った。また、高輪校舎で開催されたTo-Collaboの防災シンポジウムに大根地区自治連の代表が参加し防災に対する情報交換を行う等、徐々にではあるが、相互連携の兆しも見え始めた。大根自治連と東海大学が共通した目的をもって1年間活動したのは初めての試みで、活動を通して互いの信頼関係が構築された。安全で安心して住めるまちづくりのために地域住民と学生の協力関係が重要であることを互いに再認識した。

崔:大~1
崔:防~1
  • 取組テーマ:安心安全
  • 対象者  :指定なし
  • 取組タイプ:社会貢献
  • 連携自治体:秦野市