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2016年度大学推進プロジェクト 「エコ・コンシャス計画 環境保全事業」

小学生を対象とした出前授業が行われました

取組代表者

藤野 裕弘 【教養学部人間環境学科 教授】
(湘南校舎)

共同取組者

室田 憲一(教養学部人間環境学科自然環境課程 教授)、北野 忠(教養学部人間環境学科自然環境課程 教授)、小栗 和也(教養学部人間環境学科自然環境課程 准教授)、藤吉 正明(教養学部人間環境学科自然環境課程 准教授)、岩本 泰(教養学部人間環境学科自然環境課程 准教授)、松本 晃一(伊勢原研究推進部伊勢原研究支援課 職員・NPO法人地域環境ネットワーク)、新倉 啓(付属静岡翔洋小学校教諭)、日比 慶久(教養学部人間環境学科自然環境課程)、竹中 万紀子(生物学部生物学科 准教授)、竹中 践(生物学部生物学科 教授)、河合 久仁子(生物学部生物学科 准教授)、千賀 康弘(海洋学部海洋地球学科 教授)、舟尾 隆(清水教学課 職員)、村田 浩平(農学部応用植物学科 准教授)

小学生を対象とした出前授業が行われました

2016年11月22日(火) 静岡市立清水三保第二小学校・東海大学付属静岡翔洋小学校にて
 

小学生を対象とした出前授業

が開催され、科学クラブ所属の児童ら約40名が参加しました。

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 東海大学付属静岡翔洋小学校の科学クラブに所属する児童(高学年:4年生~6年生)と、静岡市立三保第二小学校6年生の児童を対象に、駿河湾に生息している生物についてより興味を持ってもらおうと出前授業を行いました。
 直接見て、聞いて、触れることにより、どのような生き物であるのかを知ると同時に、いくつかの質問を投げかけることで、さらなる観察を促がし、それに対する児童自らの解答を導き出させるという授業のプロセスを通して、自分自身で考えることの楽しさをより知ってもらうことを目的としています。これから中学・高校・大学へとステップを踏んでいくであろう子どもたち。各段階で、何に興味を抱き、関心があるのかを自分自身に問いかける機会は、必ず出てくると考えられます。また、大きな謎解きともいえる研究活動には、幼いときに味わった楽しさや好奇心が大いに関わるものです。今回の出前授業は、児童らが抱く楽しさや好奇心にスポットを当て、その醸成に努め、環境保全事業がサブテーマに掲げる「環境保全社会に向けた次世代育成」の一端を担うものでもあります。

 駿河湾のすぐそばに住んでいる子どもたちでも、駿河湾に生息する生物については名前だけは知っていても実際に目にする機会は少ないようで、今回観察に用いられた駿河湾に生息する「オオグソクムシ」に、児童らは興味津々の様子でした。

 以下のような授業が組まれたほか、継続的に観察してもらえるよう「オオグソクムシ」を学校に寄付し、児童らによって観察記録がつけられることになりました。

座学
①オオグソクムシとは(名前の由来や分類などについて)
②オオグソクムシの生態・分布(日本最大種の説明)
観察
①グソクムシの触覚の本数や複眼の形態観察
②足の本数、ひれの有無、前・横・背面からみた形状の観察
③大きさや体節の固さなどダンゴムシと比較観察
検討
①4グループに分かれ、各グループについた本学学生からのヒント等を参考にしながら、直接グソクムシに触れながら課題観察
②児童らがグループ内で多数決で答えを決めてしまわないよう、質問を投げかけながら求めた回答を見直してもらう。

 今回の出前授業に参加した教養学部人間環境学科自然環境課程の学生たちは、「小学校の理科の授業において、生きた生物を扱おうにも準備が難しく、図や写真のみで終わってしまうことがほとんどであると伺っており、今回もぜひ“生きた生物”に触れて欲しいと準備を進めました。子どもたちの真剣な眼差しや、小学校の先生方からの温かいお言葉に、出前授業をやって良かったなと改めて思いました」と話し、子どもたちの生物への関心を深める機会を作れたことに喜びを感じている様子でした。今後は、海の生物に留まらず、地域環境についても理解を深めてもらえるよう体験型授業を実施する予定です。

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  • 取組テーマ:環境保全
  • 対象者  :こども
  • 連携自治体:札幌市南区、伊勢原市、平塚市、秦野市、清水市、南阿蘇村