親子の体験授業「川の勉強会」
が開催され、関係者、参加者合わせて20名が参加しました。
2015年度To-Collaboプログラム 地域志向教育研究経費採択課題「世代間共生にむけた環境NPOとの連携による環境教育の実践と検討」(代表: 藤野 裕弘 教養学部人間環境学科自然環境課程教授)の活動の一環として行われたイベントです。
まずは、参加者に「川の絵」をイメージで描いていただき、「川」から思いつく言葉をキーワードとしてシートに書き出していただきました。
川に関する基本的知識(水の循環、地下水)、水質(洗剤における影響)などについて参加者に向けて発表を行いました。水の循環や地下水に関しての発表の際には、秦野の盆地を模したジオラマを使用しながら、秦野盆地の水の溜まり方について説明がなされました。秦野の地下水の綺麗さの理由についての解説時には、秦野の地層を再現した簡易的水浄化装置が使用され、子どもたちも真剣にその様子に見入っていました。また、水質に関しての発表では、普段よく使用する洗剤を例に、その性質や毒性について解説がなされました。模型や簡易装置を使用したり、水質と関わりのある身近な生活用品を例えにするなど、参加者の関心を引き出し、理解を深める内容となったのではないでしょうか。
昔から氾濫が絶えず「暴れ川」と呼ばれてきた金目川の歴史について解説がなされました。
金目川の周辺に暮らす人々が、なぜ氾濫の絶えない川から離れず密接な関わりを持ち暮らしてきたのか、どのように暴れ川と付き合ってきたのかについて時系列に沿った説明がなされ、「人」と「川」との付き合い方の変遷を学べる説明となりました。
講義終了後は、参加者に「川の生物観察」「川辺の植物観察」のいずれかのコースを選んでいただき、観察に出向きました。大学のバスで金目川水系支流である葛葉川上流(秦野市野外活動センター付近)まで移動し、生物観察コースは葛葉川にて水生生物(底生生物)の観察を、生物観察コースは葛葉川付近の植物観察をそれぞれ実施しました。参加した子どもたちは、興味深げに植物の説明に耳をかたむけたり、川底を真剣にのぞき込んだりと、思い思いに観察を楽しんでいる様子でした。
講義、観察会を終えて、勉強会のまとめとして再び「川のイメージ」をシートに記入していただきました。
勉強会の前後で、どのようなイメージの変化があった等について参加者全員で確認しました。
今年度は昨年NPOが主体で実施した生物観察会に加え、NPOの学生会員の参加により、内容が多岐に渡る「川の勉強会」となりました。昨年度も参加いただいた方からは「以前の観察会よりもパワーアップしいてより楽しめました。」とお褒めのお言葉もいただきました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
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