2015年度 東海大学To-Collaboプログラム 地域志向教育研究報告会
を開催しました。
平成25年度文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の採択を受けた東海大学の提案「To-Collaboプログラムによる全国連動型地域連携の提案」の今年度の成果を学内外に発信し、活動のさらなる拡充と深化につなげることを目的として開催し、山田清志学長をはじめ全国から集まった教職員のほか、静岡市や清水区の行政関係者、市民ら約150名が参加しました。
開会に先立ち、本学の梶井龍太郎副学長が、To-Collaboプログラムの概要を説明した後、「今回の報告会のように、全国の教職員や地域の皆さまが一同に介する機会は大変貴重であります。ぜひ、この報告会を通して東海大学と清水の様々なことを感じ取っていっていただきたい。」と挨拶を行いました。その後の第1部では、田辺信宏静岡市長と山田清志学長が対談。関 いずみ教授(海洋学部海洋文明学科)がコーディネーターを務めました。これまで30年以上にわたって連携を深めてきた成果を紹介しつつ、全国の政令指定都市の中で最も健康寿命が長い静岡市の特徴や、港湾施設のみならず砂浜など海に関するさまざまな機能が整っている清水区の利点を生かす形で、連携を深めていく方策について意見交換しました。その上で田辺市長は、「東海大学が蓄積している力を今後も利用させていただき、官学連携で静岡をよりよいまちにしていきたい。」と語りました。一方山田学長は、「東海大学も世界に存在感を示せる大学を目指しています。今後も清水にキャンパスがある強みを生かしながら、地域と力をあわせていきたい。」と決意を述べました。
続いて行われたパネルディスカッション「地域活性化のために地域と大学ができること」では、海洋学部の千賀康弘学部長と東 惠子教授(環境社会学科)、山田吉彦教授(海洋文明学科)、岡田夕佳准教授(海洋フロンティア教育センター)、静岡市清水区三保地区連合自治会の櫻田芳宏会長が登壇。長尾年恭教授(海洋研究所)がコーディネーターを務めました。
最初に千賀学部長が、海洋学部で進めている「地域連携を通した包括的環境アウェアネス・プログラム」の概要を説明。幅広い年代を対象にした環境体験教室や新たな産業振興策を通して、地域経済の活性化を目指していると語りました。その後、東教授、山田教授、岡田教授がそれぞれ、折戸地区の活性化に向けて地域住民と学生が行っている取り組みをはじめ、既存の産業や港湾施設を有機的に連携させることで総合海洋都市・清水を創造する「海街」構想、主要な土産物の一つであるサクラエビの振興策を漁業関係者や行政と学生が協力しながら進めているプロジェクトの活動成果と学生への教育効果を発表。なかでも、東教授が進めている折戸地区活性化のプロジェクト「パブリック・アチーブメント教育を通じた地域連動による人づくり」では、実際に参加している学生たちが、それぞれが実感している教育効果を発表しました。
第2部「地域志向教育研究成果報告」に移ると、3会場に別れて、全国の各キャンパスの教員が連携しながら行っている全24件の取組みについてそれぞれの代表者が発表しました。今年度の活動概要と成果、今後の展開などについて報告しました。
最後に、内田晴久大学運営本部長が閉会の挨拶を行い、「地域に実際に出ていき、問題を発見し、その問題を解決に導くために考え行動するという、パブリック・アチーブメント型教育を推進して参りましたが、大学の取組みだけでは成り立たないということを今回の報告会を通じて改めて感じました。地域の皆さま方の協力なしには成り立たないものです。次の時代を担う可能性あふれる学生たちのために今後もご協力をお願いいたします。東海大学で学ぶ学生たちにとって、地域との活動がより効果的なものとなるようさらなる展開を図っていきたい。」と総括し、閉会しました。
下記画像をクリックすると、本報告会の当日資料(PDF[81.7MB])をご覧いただけます。
たくさんのご来場ありがとうございました。
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