2015年度 東海大学To-Collaboプログラム推進検討会を開催しました

2016年1月22日(金) 東海大学湘南校舎16号館にて


2015年度 東海大学To-Collaboプログラム推進検討会

を開催しました。

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これまで事務担当者連絡会として開催してきましたが、今回から『To-Collaboプログラム推進検討会』と名を改め、本学の地域連携をどのように推進していくのか検討を行い、さらなる校舎間連携の強化を図り、全学が一丸となって取組んでいこうという主旨のもと開催しました。当日は、全国のキャンパス(湘南・代々木・高輪・清水・伊勢原・熊本・札幌)から、実際にTo-Collaboプログラムを担当する職員21名が一同に会しました。

まず、本学の梶井龍太郎副学長が「昨年12月に開催された報告会のように、今回もまたこのように全国の校舎から職員が一同に会する機会を設けることができ、大変嬉しく思います。このような形で実際に顔を合わせて議論する場はやはり良いという声をいただいており、私たちの励みにもなっています。ひとつひとつの組織がたとえ微力であっても、組織同士をつなげることで新たな力が生まれると思っております。そのためにも本日は有意義な議論ができればと思います。」と挨拶。改めて全学的に推進していくことの重要性を強調されました。

続いて木村英樹To-Collabo推進室長が本プログラムの現状および今後の展開について説明を行いました。東海大学が育成する人材像について改めて解説した後、学生がこれまで以上に「自ら考える力」「集い力」「挑み力」「成し遂げ力」の4つの力を地域との関わりを通して身につけていけるよう、教職員もこれらの力をさらに意識していく必要性があると語りました。また、地域志向教育研究、大学推進プロジェクトの今後の展開、採択事業終了までの主要な目標、採択事業終了後の展開について意向を述べました。

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続いて、今年度から湘南校舎にて地域コーディネーターを務める鍵和田政美氏が、行政機関での長い経験をもとに、地域連携や本プログラムについて行政の視点と大学に勤めてからの視点で講演を行いました。地方公共団体の現況と、そこから見える課題について解説があった後、自治会・町内会、NPO、企業、大学などと地方公共団体とが連携・協働していく際に、それぞれに求められる役割について、平塚市の事例をもとに見解を述べました。大学は地域にとって貴重なパートナーであり、大学の持つ多面的な存在価値が地域づくりに活かされることが求められます。大学と地域(自治体、企業、自治会やNPOなど広義の意味での地域)との連携においては、まだまだ解決すべき事項があるとする一方で、大学と地域双方がともに発展していく好循環の構築に期待を寄せました。

各校舎における本プログラムの取組みについて発表が行われ、それぞれの校舎における運営体制や学生との係りについて、活動の進捗状況やその中から見えてきた今後の課題について報告されました。各校舎の学生との係りに関する報告からは、学生が主体的に取組んでいる活動も多岐に亘り、学生が積極的に参加している様子を伺うことができました。また、“何のために”このプログラムを推進しているのかという共通認識を教職員全員が持つことの重要性を再度確認することができました。

発表の内容をもとに、今後のTo-Collaboプログラムをどのように展開・継続していくかを検討する全員参加のワークショップを実施しました。A、B、Cの3つのグループに分かれて活発な議論が交わされました。各グループから「学生の視点・教職員の視点」「顔の見えるつながり」「学生のコミュニケーション能力」といったキーワードが出され、最後にグループの代表者が発表を行いました。その中で、学生とともに教職員ももっと地域に出て行くことで新たな発想を得ることでき、その発想をもとにまた新たな活動が生まれ、学生の社会的実践力を養う場の形成、教育的機会のさらなる提供につながるという道筋が垣間見えました。

最後に池村明生To-Collabo推進室次長が挨拶を行い、「3年目になり、色々なコトが見え始めてきました。今ある課題を解決しながらひとつの方向に向かっていかなければいけない時期にきており、今年度から推進している大学推進プロジェクトのような形に集約していく流れが求められていると感じます。また、校舎内の運営組織と市民との接点を増やし、市民などの関係者を含めた実質的な推進委員会の立ち上げも必要となるのではないでしょうか。そして、学生や市民を巻き込みながら運営していく一体性を確保するために、まず教職員自身の意識改革も必要でしょう。ぜひ垣根を崩したところに広がるつながりを意識して4年目はさらに面白くしていければと思います。」と語りました。

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