セミナー 「スローライフ・スローデザイン・働き方の未来」
が開催され、50名を超える来場者で賑わいました。
2015年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト「大学開放」(代表:池村 明生 東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程教授 共同取組者:伊藤 明彦 東海大学国際文化学部デザイン文化学科教授)の活動の一環として行われたイベントです。
東京・札幌・ストックホルムを拠点に活躍するデザインコレクティブCOMMUNEの代表を務める上田亮氏と、下川町で7割を木コリとして森と共に過ごし、3割をデザイナーとして活動する「フプの森」フォレスター・デザイナーの田邉大輔氏をお招きし、自然とともに調和して生きるデザイナーの生き方・暮らし方・働き方について、対談形式でお話いただきました。 上田氏からは、COMMUNE、MEET.、PHYSICALの活動について、何を目指しなぜやっているのか、デザインという生業とその他の活動との関わりについて語っていただきました。田邉氏からは、北海道ではどのように森を育てているのか、森で働く人たちがどのような考えをもって仕事をしているのかなどについて、フプの森が展開する商品を通してお話いただきました。
「COMMUNE」が考えるクリエイティブと調和した生き方や「フプの森」が提供する森のあるライフスタイル、そしてお二人それぞれの生き方、仕事への想いがひしひしと伝わる対談となり、興味深いお話に真剣に耳を傾ける来場者の姿が印象的でした。 また、チェーンソーによる下枝刈りが実演され、その迫力に会場からは歓声が上がりました。セミナー終了後の会場では、上田氏、田邉氏との交流を楽しむ来場者の姿も見受けられ、次回の開催に期待が寄せられました。
開催を終えて、主催者を務めた伊藤教授からは、「自分のやりたいこと、そして、あるべき姿を考えることは、デザインだけの話題ではありません。100年先に繫がるには、いま何を選べば良いのだろうと考えます。腑に落ちる。そのために解像度をあげて、思考の密度を疎かにしないことは、スローな暮らしやデザインの態度かも知れません。捨てる勇気と捨てない覚悟。働くことと生きることが、未来の自分の居場所をつくるのでしょう」とのコメントが寄せられました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
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