-地域連携講座-シリーズ「ロシアの人々と社会」第4回を開催しました

2016年9月17日(土) 東海大学サテライトオフィスにて

地域連携講座
シリーズ「ロシアの人々と社会」
第4回「ロシア文学 ~ノーベル文学賞作家~」


を開催しました。

160917%e3%80%80%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e7%ac%ac4%e5%9b%9e01

講師:山下 万里子 (東海大学名誉教授・日本対外文化協会理事) 

 シリーズ「ロシアの人々と社会」の第4回目は、帝政ロシア、ソビエト時代、現代に至るまでにノーベル賞を受賞した5人の作家を取り上げ、ロシア文学について解説がなされました。フランスへ亡命したブーニン、ソ連政府の圧力により授賞辞退を余儀なくされたパステルナク、5人の中で唯一ソ連政府が認めたショーロフ、作家同盟から追放され市民権剥奪の後、国外追放されたソルジェニーツィン、同じく国外追放となったブロツキー。この5人の生き様や多彩なエピソードを交えながらノーベル文学賞受賞に至った経緯について語られました。これらの作家の著書は、西側で出版されロシアの地下組織に送られたそうですが、知的好奇心が旺盛なロシアの人々は、回し読みしたそうです。また自主出版(サムイズダート)の存在も大きく、現在では何を書いても出版は可能だそうです。
 「ロシアの人の名前が難しく本が読みくいのですが?」との受講者からの質問に、山下先生は「文学作品は、読みたいなという気持ちになった時に読んでください。時間を作って楽しんで読んでください」と、少し難しいイメージのロシア文学の楽しみ方をレクチャーされました。受講者の皆さんからは「新しい知識を得られ、ソ連時代の社会の動きが多少なりとも分かりました」「普通ではなかなか知り得ないエピソードばかりで興味深かったです。ロシア文学をもっと読みたいと思いました」などの声が寄せられました。

160917%e3%80%80russias-people-and-society04

こちらもぜひご覧ください
◇東海大学サテライトオフィス 地域交流センター イベントレポート一覧ページはこちら
◇To-CollaboプログラムのFacebookページはこちら