– 大学推進・湘南 – 「TOKAI芸術シニアアカデミー」が開催されました

2016年10月8日(土)から10月29日(土) 東海大学湘南校舎10号館・13号館にて
 

大学で学ぶ、芸術を学ぶ「TOKAI芸術シニアアカデミー」

が開催され、25名が参加しました。

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 教養学部芸術学科では10月8日から29日まで、湘南キャンパスで「TOKAI芸術シニアアカデミー」を開催しました。2016年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト「観光イノベーション計画 文化・芸術事業」(代表:篠原 聰 課程資格教育センター 准教授)の一環として開催。今年で3回目の実施となりました。平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町に在住、在学、在勤している50歳以上の人を対象に、本学科3課程(音楽学・美術学・デザイン学)の特徴を生かしたプログラムを4回シリーズで開講し、今年度は25名が参加しました。

 音楽講座では、「音楽の理解」をテーマに音楽の不思議に迫る4つの講座を開講。本課程の教員4名が1回ずつ登壇し、声楽と器楽に分けた音楽の聴き方や音楽療法、自然界における音の仕組みを紹介しました。声楽の講座では大学院芸術学研究科の大学院生が、来年3月の修了リサイタルで披露する予定の10曲を実演するなど、大学が開講する講座ならではの内容となりました。
 美術講座では、「色彩のポリフォニー『テンペラ画』を描こう」と題して、ヨーロッパ中世末から15世紀後半までほとんどの板絵に使われていた、鶏卵に顔料を混ぜる「卵テンペラ絵具」を用いてテンペラ画を作成。キャンバス作りから始まり、モチーフのデッサン、絵具づくりを経て、色鮮やかなテンペラ画を完成させました。
 デザイン講座では、「折り紙プログラムで創るランプシェード」と題し、コンピュータグラフィックスのソフトウェア「折り紙プログラム(ORI-REVO)」を用いてランプシェードの制作が行われました。筑波大学システム情報系の三谷 純教授を講師にお招きし、コンピュータープログラムによる最新の「折り紙」についての講義が行われ、プログラムで展開図を作り、花柄模様や果物の形など個性あふれる「折り紙ランプシェード」を完成させました。

 最終講座が開かれた29日には全講座の修了式も実施。音楽学課程の磯部二郎教授は、「修了式では受講者一人ひとりに感想を述べていただきました。普段から芸術に親しんでいる方も多数受講されていたのですが、今回の講座で得た知識、経験を今後に生かしたいと意欲的な方が多かった。公開講座を開いている大学はいくつもありますが、本学は地域連携を重要視しています。大学の施設や設備を生かした取り組みを今後も続けていきたい」と話しました。
 また、10月30日から11月4日には、小田急線東海大学前駅南口近くのサテライトオフィス地域交流センターで「TOKAI芸術シニアアカデミー報告展」を開催。各講座で制作した受講者の作品や、パネルと映像を用いてセミナーの様子を紹介しました。磯部教授は、「作品の展示や活動報告をすることで、より多くの方に本講座を認知していただきました。友人を呼んで作品や講座を紹介する受講者もいて、地域活性化につながるものと思います」と話しています。

 今回は定員を上回る応募があり、受講可となった方々については4回連続の講座であったにもかかわらず欠席もほとんどなく、シニア層において、このような芸術系の高等教育が望まれていることが改めて感じられる催しとなりました。来年度以降も継続的な実施を予定しています。

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