写真展 外国人の目から見た「すてきニッポン」
が開催されました。
湘南キャンパスで学ぶ学生たちが、11月10日から17日まで小田急線伊勢原駅構内で「外国人の目から見た『すてきニッポン』」と題した写真展を開催しました。本学が文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の採択を受けて取り組んでいるTo-Collaboプログラムの地域志向教育研究経費「外国人の視点に立脚した新たな伊勢原市の観光資源創出」(代表:田辺 加恵 国際教育センター 国際言語教育部門 講師)の一環として実施したもの。国際教育センター特定プログラム「言語コース」の履修学生約30名が中心となり、日本に観光に訪れた外国人の目で撮影された写真を収集。ガイドブックには載っていないような日本の隠れた魅力を紹介し、新たな観光資源の発掘につなげていくことを目的としています。
今年8月には、「コリア語」「スペイン語」「中国語」のグループに分かれた学生たちが、外国人に人気の観光地で、「あなたの撮った写真を見せてください」と書かれたプラカードを掲げ、道行く外国人観光客に写真提供を呼びかけました。コリア語グループの後藤美紅さん(教養学部人間環境学科4年)は、「街中でゲームキャラクターを探すアプリが流行っていた時期だったので、そのために日本に来た観光客も多く、2日間で30名ほどに声をかけて写真を提供してもらいました」と振り返る。そのほかにも、留学先で知り合った現地の友人にSNSを介して写真を送ってもらうなど、日ごろから国際交流を深めている学生ならではの方法で写真を収集。屋台の行列にきちんと並んでいる様子やテレビに映る地震速報のテロップ、道の脇に立っている地蔵など、日本人にとって当たり前の日常風景を切り取った写真約60点を展示しました。
また、14日には湘南キャンパス1号館で「地域で取り組む外国人観光客へのおもてなし」と題した講演会も開催しました。東京都足立区の谷中で旅館「澤の屋」を営む澤功さんを講師に招き、地域の飲食店などと協力した外国人観光客のもてなし方について話を伺ったもの。「澤の屋」は、大阪万博後の観光客減少による経営難から外国人観光客向けに方向転換し、世界的に有名なガイドブック「ロンリープラネット」や、口コミサイト「トリップアドバイザー」で取り上げられたことから一躍有名旅館となりました。澤さんは、「外国人観光客を受け入れてから35年経ちますが、今も簡単な英単語しか話せません。拙い英語でも、”よくお越しくださいました”という気持ちで接すると相手にも伝わります。また、谷中の街には、訪れた人を拒まず、特別扱いもしないという昔ながらの雰囲気があります。それは澤の屋も同じで、外国人観光客に選んでもらえる要因のひとつになっています」と話しました。
この活動の代表を務める田辺講師は、「日本を訪れる外国人観光客に話を聞くと、ガード下の居酒屋や下町の銭湯など、日常生活に興味が広がっているように感じます。こうした取り組みを通じて、日本人にも日本の魅力を再発見してほしいと考えています」と話しました。
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