小学生を対象とした河川環境教育の出前授業
「川の食物連鎖の話」
が開催され、科学クラブ所属の児童ら約30名が参加しました。
2016年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト「エコ・コンシャス計画 環境保全事業」(代表: 藤野 裕弘 教養学部人間環境学科自然環境課程教授)の活動の一環として行われたものです。
東海大学付属静岡翔洋小学校の科学クラブに所属する児童を対象に、昨年9月27日に実施した出前授業に続いて、生物の食物連鎖の観点から授業が行われました。
今回の授業では、学生が講義を行ったほか、生物の食物連鎖について児童の理解をよる促すため学生が自作したボードゲームが教材として使用されました。
まず児童たちは導入として、前回の授業のおさらいも含めたワークシートに取り組み、環境がどのような状態かをよく反映する生物(指標生物)について振り返りました。続いて、食物連鎖が環境に与えている作用について学生が説明。その後、理解をさらに促すため「食物連鎖ボードゲーム」を実施しました。このボードゲームは、前回の出前授業で使用したカード型生物図鑑を改良したもので、児童たちは楽しそうな声を上げながらゲームに熱中していました。ゲーム終了後には、環境の悪化により河川における食物連鎖がなくなってしまったらどのような問題が起こるかについて意見を出し合いました。最後に、前回の授業の内容も含めてまとめを行い出前授業を締めくくりました。
今回の授業を学生が組み立てるにあたり、その指導にあたった日比 慶久講師(教養学部人間環境学科自然環境課程)は「環境教育を補助する教材づくりには時間がかかりますが、得られるものは大きいと考えています。学生たちには、出前授業での経験を活かして、さらに発展した教育効果の高い教材の作成を目指してほしいと思います」と話し、授業を担当した同学科4年次生の伊藤 敬哉さんは「ゲームに熱中するあまり、カードに記載された生物の特徴がなかなか目に入らないといった様子も見受けられましたが、児童たちが思いのほかボードゲームに夢中になって取り組んでくれてよかったです。ゲームには改善する余地がまだあるということもわかり、児童たちの理解度を測る機会を授業に取り入れてみるなど、環境教育で用いる教材の可能性を今後も探っていきたいです」と感想を述べています。
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