「学前夕暮れシアター」第3回を開催しました

2017年7月20日(木) TOKAIクロスクエアにて
 

「学前夕暮れシアター」

の今年度第3回を開催しました。

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主催:東海大学文学部広報メディア学科水島研究室

上映作品:「ある精肉店のはなし」

 文学部広報メディア学科の水島久光教授の研究室に所属する学生たちが主体となり、月に一度開催している「学前夕暮れシアター」。今回、第3回が7月20日(木)に開催されました。地域の方や学生など16名が参加した当日は、実家が精肉店を営む学生が選定した映画「ある精肉店のはなし」(2010年)が上映されました。この日は纐纈(はなぶさ)あや監督をゲストに迎え、トークセッションも行われました。

 本作は、大阪府貝塚市にある家族経営の精肉店、北出精肉店に約1年半密着し撮影したドキュメンタリー映画。1頭の牛が屠場に連れて行かれ、食肉になっていくショッキングな映像から映画は始まります。上映前に“スクリーンを通して現場に立ち会ってほしい”と監督が述べていた通り、人々が命がけで牛と正面から向き合っている姿を観ることができました。また、屠場の風景とは一変し、北出家の家庭や地元のお祭りの様子、地域の人との交流などあたたかな家族の様子も描かれており、コントラストが印象的な作品でした。

 上映後のトークセッションで纐纈監督は「屠場での仕事に対し“残酷”というイメージが屠場の人々を苦しめており、屠場で働いていることを家族に隠す人もいる」と話しました。本作は部落差別の問題も示唆している作品であり、「食べること」「生きること」とはどういうことなのかを改めて考えさせられる内容でした。

 遠方から来場された方もおり、いつも以上に賑やかな上映会になりました。「地域のリアル、歴史の厚さを感じました」「もっと沢山の人に観て欲しい」など様々な声が聞かれました。

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