「学前夕暮れシアター」第7回を開催しました

2017年11月16日(木) TOKAIクロスクエアにて
 

「学前夕暮れシアター」

の今年度第7回を開催しました。

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主  催東海大学文学部広報メディア学科水島研究室

上映作品「バベルの学校

 文学部広報メディア学科の水島久光教授の研究室に所属する学生たちが主体となり、月に一度開催している「学前夕暮れシアター」。今回、第7回が11月16日(木)に開催されました。地域の方や学生約20名が参加し、学生が選定したフランスの映画「バベルの学校」(2013年)が上映されました。

 本作はフランス・パリのとある中学校を舞台にしたドキュメンタリー映画です。フランス語の集中トレーニングを受けるための「適応クラス」で学んでいるのはフランスに来たばかりの、肌の色も、母語も、文化も、宗教もバラバラの24人・20国籍の子どもたち。家庭の事情でやってきた子、辛い母国の生活から逃れ自由になるためにやってきた子、よりよい生活を求めて来た子など、移住してきた理由も様々。10代の彼らはそれぞれの違いに真正面から向き合い、時には大声で口論し、涙を流すことも。そんな彼ら一人ひとりの夢を引き出しながら、驚くほどの辛抱強さで見守り、そして導くクラスの先生の存在が、子どもたちを強く成長させていく大きな要因として描かれています。

 「みんなと同じ」である必要はなく、国や文化の違いは素晴らしことだと教えてくれる本作。来場者の方からは、「個性の大切さを考えさせられました 」「子どもたちが自分の意見をハッキリと言っていて見習いたいと思った」など様々な声が聞かれました。

 上映終了後には東海大学文学部広報メディア学科の水島教授によるトークセッションが開催され、本作タイトルの元となった「バベルの塔」の物語と本作との関連性についてお話いただきました。また、優秀な子どもでないと大学にいけないというフランスの高等教育の実際にも触れ、上映後も別の角度から作品を楽しむことのできる上映会となりました。

 月に一度開催している学前夕暮れシアターは、入場無料でどなたでもご覧いただけます。次回の上映会は12月21日(木)で、「いただきます」を上映します。皆さまお誘い合わせの上、ぜひご来場ください。

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