「学前夕暮れシアター」第9回を開催しました

2018年1月18日(木) TOKAIクロスクエアにて
 

「学前夕暮れシアター」

の今年度第9回を開催しました。

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主  催 東海大学文学部広報メディア学科水島研究室

上映作品 「風の波紋

 文学部広報メディア学科の水島久光教授の研究室に所属する学生たちが主催し月に一度、開催している「学前夕暮れシアター」。今回、第21回が1月19日(木)に開催されました。地域の方や学生約10名が参加し、学生が選んだ映画「風の波紋」(2015年)が上映されました。

 本作は、新潟県の越後妻有の里山の暮らしを題材にしたドキュメンタリー映画です。都会から里山に移り住んだ小暮さん夫婦は、茅葺き屋根の古民家に住み、自給自足の生活をしていました。ところが、2011年3月12日にM6.7の大地震「新潟・長野県境地震」が発生し古民家が全壊。しかし、小暮さんは再建を決意し仲間たちの協力を得ながら古民家を修復していきます。

 映像では、古民家の再建の様子を描きながら村の様子も描かれます。茅葺き屋根の修復や稲刈り、雪かきも村の住民みんなで集まり行いますが、この「協働作業」は村では当たり前のこと。小暮さんの古民家修復が完了した際に行われた囲炉裏を囲んでのお祝いの宴では、人々の個性豊かであたたかい様子がうかがえます。多い年には4mを越える積雪のあるこの地域の冬の様子には、自然の厳しさを痛感することができますが、その一方で人々が支えあって生きていくことの重要性を知ることができます。

 上映後にはトークセッションが開催され、本作を選んだ学生と水島教授を中心に作品についての意見交換が行われました。また、今回の上映にあわせて本作監督の小林茂監督からいただいたメッセージが読み上げられました。来場者からは、「素朴でとても温く良かった」「苦しい環境を生きぬく人間のつながりはすばらしいと思う」などさまざまなコメントをいただきました。

 月に一度開催している学前夕暮れシアターは、入場無料でどなたでもご覧いただけます。ぜひご来場ください。

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