「学前夕暮れシアター」今年度第9回を開催しました

2019年1月17日(木) TOKAIクロスクエアにて

「学前夕暮れシアター」 第9回(最終回)を開催しました。

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主  催:東海大学文化社会学部広報メディア学科水島研究室

上映作品:「人生フルーツ」

 文化社会学部広報メディア学科の水島久光教授の研究室に所属する学生たちが主体となり、月に一度開催している「学前夕暮れシアター」。2016年から毎月実施してきた本イベントは1月17日(木)に最終回を迎えました。当日は、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンで生活を営む夫婦の日常を追ったドキュメンタリー映画「人生フルーツ」(2016年)を上映しました。

  高蔵寺ニュータウンの雑木林に囲まれた一軒家に住む建築家の津端修一さんと妻の英子さん。修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代に風の通り道となる雑木林を残し、自然と共生したニュータウン構想を計画しましたが時代に逆行した修一さんの計画は実現せず、無機質な大規模団地が完成しました。その後、これまでの仕事から距離を置き、自らが手がけた高蔵寺ニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめます。それから時は過ぎ、90歳になった修一さんのもとへ新たな仕事の依頼がきます。津端さん夫婦の日常や修一さんの仕事への熱意を通じて「人生や生活の豊かさとはなにか」、日々の生活を見つめ直すきっかけとなる作品です。

 そして上映後には、恒例となっているトークセッションを開催しました。今回が最終回となることから、これまで主催してきた学生全員が来場者の皆さんに御礼の挨拶をすると、会場からはあたたかい拍手がおくられました。水島先生は「この3年間、学生が選んだ32作品を上映してきました。“ここではない、どこかと映像でつながる”というテーマで良い作品を皆さんにお届けできたと思います」と話されました。 来場者からは「できることは自分でコツコツと、見習いたい」「すてきな老後を送りたい」といった映画の感想のほかに、最終回を惜しむ声が数多く寄せられました。

 3月には、特別編として上映会を開催いたします。入場無料でどなたでもご覧いただけます。上映作品は決まり次第、お知らせいたします。皆さまお誘い合わせの上、ぜひご来場ください。

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