2019年3月14日(木) TOKAIクロスクエアにて
「学前夕暮れシアター」番外編を開催しました。
主 催:東海大学文化社会学部広報メディア学科水島研究室
上映作品:「まだ見ぬまちへ~石巻・小さなコミュニティの物語~」
文化社会学部広報メディア学科の水島久光教授の研究室に所属する学生たちが主体となり、2016年から月に一度開催していた「学前夕暮れシアター」。今年1月に最終回を迎えましたが、今回は番外編として水島教授自ら選定した映画「まだ見ぬまちへ~石巻・小さなコミュニティの物語~」(2018年)を上映しました。
この映画は、地震と津波で壊滅的な被害を受けた石巻市門脇・南浜・雲雀野地区を撮影したドキュメンタリー映画です。「人とコミュニティの再生」に焦点を当て、同地区を6年半にわたって撮影。環境が整わない中での生活や高齢者のケア、新しく住民となる人たちとのコミュニケーションなど積み重なる課題の中で、震災によって失われた地に「新しいコミュニティ」をつくりだそうとする過程が撮影されています。時間とともに少しずつ取り戻されていくまちへの期待と未だ消えない不安の中で“まだ見ぬまちへ”のそれぞれの思いが交錯します。また、震災前の同地区を振り返り、今までの暮らしはどうだったのか、このまちの震災前と後をみることで、自分たちが住むまちの暮らしやコミュニティなど日頃の地域社会づくりの重要性を考えさせられる内容です。
上映後には本作品の監督である青池憲司氏をゲストに迎え、水島教授とのトークセッションを開催しました。青池監督は「阪神・淡路大震災をきっかけに復興の過程を撮り始めました。また個人や家族といった限られた中ではなく、地域社会の復興の過程に興味を持ち、それに焦点を当て撮影してきました」と話ました。
本イベントは「ここではない、どこかと映像でつながる」をテーマに、地域の文化交流の活性化を目指して2年半にわたり開催してきました。たくさんの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
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