取組の概要
昨年に引き続き、県内の自治体・教育機関・企業・医療機関等で構成される「くまもと医工連携推進ネットワーク」を活用し、熊本校舎の教職員・学生による「医療現場等における医療機器等の現状・ニーズ調査と分析」、「大学開放による地場企業とのセミナー」、「医療・福祉機器開発補助」等の活動を通して、熊本県・熊本市における地場産業の活性化を目指す。
取組の成果
①医療機器分野への参入を企図する企業にとっては講演会、医療福祉工学科実習室を開放した企業向け体験型セミナーを通して医療現場からの医療機器に対するニーズ、機器開発のヒントなどが得られた。
②学生にとっては講演会等に参加することで医療現場の様子、最新の医療機器の情報が得られ専門科目を勉強するのに非常に参考になったと感じる。さらに、医療福祉工学科実習室の開放による企業向けセミナーでは学生が医療機器の構造や操作方法などを説明しており、日頃の学習成果を披露するとともに、より理解が深まったこと及び人前で説明することの難しさを体験でき有意義なセミナーとなった。
③本取組を地域住民へ広く報せることで、熊本県・熊本市民の「医工連携分野」に対する理解が高まった。
④「くまもと医工連携推進ネットワーク」の推進本部は熊本県、熊本市、熊本大学、熊本商工会議所、熊本県工業連合会であり東海大学は委員を務めている。多くの地場企業が会員となっており、本取組が開催する講演会や実習室開放セミナーはこのネットワークを通じて会員企業に案内しており、会員企業からの参加も多い。本取組が地場企業にも周知されていると感じる。
⑤「深層学習による悪性黒色腫画像識別のための訓練画像の生成」には学部3年生も参加しており、研究のやり方などを実際に体験でき卒業研究などに結び付けることができた。
⑥1件ではあるが地場企業からの技術相談があり、本取組が地場企業活性にも貢献しつつある。