– 大学推進・伊勢原 – 「里山里川ウォーキング」が開催されました

2016年7月3日(日) 伊勢原市比々多地域にて
 

「里山里川ウォーキング」

が開催され、小学生の児童ら約20名が参加しました。

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 2016年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト「エコ・コンシャス計画 環境保全事業」(代表: 藤野 裕弘 教養学部人間環境学科自然環境課程教授)の活動の一環として行われたイベントです。
 環境保全事業では、学校プログラムの発展を目指した近隣小学校への授業(理科及び総合の学習の時間)支援を行っていくこととしています。

 今回の実施にあたっては、比々多小学校主催で以前から実施されている「里山ウォーキング」の企画・実践に協力して欲しいとの比々多小学校の校長先生からの打診により、藤野教授や学生が協力することになりました。里山のみならず、里川についても知見を深めてもらうことを目的に「里山里川ウォーキング」として、藤野教授指導のもと、本学学生が主体となって実施しました。
 当日は、比々多小学校の低学年から高学年の児童と、その保護者の方も参加してくださいました。
 ウォーキングに先立ち、比々多小学校の校長先生から「比々多は様々な時代の歴史的な建物や古墳などが残っており、非常に珍しい場所です」と紹介があり、比々多小学校近くを流れる「栗原川」を中心に、地域の歴史を学ぶために、遺跡や古墳を見ながらのウォーキングとなりました。
 まずは比々多神社からほど近い下谷戸縄文遺跡へ向かい、学生が説明を行いました。栗原川の上流へ向かう間では、田んぼの生き物を観察したり、道端にある植物について学生が児童にレクチャーしたり、ホタルが観察できる場所を紹介したり、盛りだくさんの内容で上流部まで歩きました。上流部の水はきれいで冷たく、子どもたちは川に入れない気持ちを抑えるように水際での水遊びを満喫していました。その後、栗原川と鈴川の間にある湧水地を見学し、鈴川へ移動。再び比々多神社近くへ戻り、能満寺で昼食をとり、比々多神社まで戻って解散となりました。

 普段話すことのない大学生との触れ合いは、児童らにとって貴重な体験だったようで、楽しげにそしてときに真剣に植物や地域の歴史について話し合う姿が見受けられました。また、子どもたちはやはり生き物が好きなようで、道沿いにある野原で見つけたバッタや川の上流部で見かけたサワガニに興味深々の様子でした。「きれいなところにしかいない生き物を知ることができて面白かった」「川の近くで色々な生き物が取れて楽しかった」など、口々に話してくれました。また、保護者からは、「地元でしたが、歩いてみると知らない場所もあり、地元の良いところを子どもと一緒に見ることができてよかったです」「今回のような野外での活動が普段の授業に取り入れられれば、自然に親しみ、自然との関わりを学べる良い機会になると思います」などの声がよせられました。

 「自らの希望で参加してくださる子どもたちや保護者の方々からは、環境や自然、生き物に対する意識の高さが感じられます。また、今回会場となった伊勢原の比々多地域のように、環境教育につながる要素の多い地域もあります。意識の高い子どもたちに向けて、単に環境教育の場を提供するという方法に限らず、それぞれの地域の特性や参加者に応じてどのような環境教育が適切であるかを見極めていく必要があると改めて感じました。」と藤野教授は話しています。

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参加者の声

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