2016年11月12日(土) 東海大学サテライトオフィスにて
地域連携講座
シリーズ「ロシアの人々と社会」
第5回「ロシア人の習慣 ~日常生活 今・昔~」
を開催しました。
講師:山下 万里子 (東海大学名誉教授・日本対外文化協会理事)
シリーズ「ロシアの人々と社会」の最終回は、これまでの講座で解説されてきた3つの時代(帝政ロシア時代、ソビエト時代、ソ連崩壊後の新しいロシア時代)の内容を踏まえて、食事やお茶の作法、結婚・離婚、子供の誕生、葬式、クリスマスなどをトピックにロシア人の習慣や日常生活について「昔」と「今」両方の観点から解説がなされました。
特にロシア伝統のおもてなしに用いられるパンに関しては、山下先生お手製のパンをご持参いただき、ロシアで実際に行われているお客様をお迎えする際の作法の実演が行われました。ロシア伝統のおもてなしでは、美しい布の上にパンが置かれます。大きな丸いパンの中央には窪みがあり、塩が入っているのですが、パンは富を表わし、塩は災いを消す意味があるのだそうです。手早く切り分けられたパンを受講者の皆さんで味見をしながら、ロシアの“おもてなし”の解説が進みました。
続いて、ロシア人と“歌”について解説がなされました。ロシア人は歌うことが好きで、食事の後などに誰かが必ず歌い出すほど、切っても切り離せないロシア人と歌の関係について語られました。
また、ロシア人の気質についての受講者から質問が出ると「ロシア人は、短気ですが情が深い。そしておっちょこちょいです」と、ロシアについて熟知されている山下先生ならではの回答に、会場は感歎の声があがりました。受講者からは「とても判り易い講義で楽しく受講できました。ロシア人の日常は意外なものばかりで驚きました」などの感想が寄せられました。
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