生物観察会「川の魅力を見つけよう」
が開催され、学内外より11名が参加しました。
2016年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト「エコ・コンシャス計画 環境保全事業」(代表: 藤野 裕弘 教養学部人間環境学科自然環境課程教授)の活動の一環として行われたイベントです。
上記事業の一環として、学校プログラムの発展を目指した近隣小学校への授業(理科及び総合学習の時間)支援を行っています。今回は「川の魅力を見つける」というテーマのもと、鈴川流域の伊勢原市立比々多小学校の児童とその保護者を対象に、鈴川最上流域にて川遊びと生物観察を実施しました。
観察会の導入として、まず「石積みゲーム」を行いました。川の上流部にある大きな石を利用し、二人一組で制限時間内に石を積み上げ、その高さを競うゲームです。周囲にある石を探す過程で、自然に回りの様子を意識することにつながるため、これまでの観察会でもはじめに行っているものです。親子で協力し合う姿が印象的でした。
白熱したゲームを終え、鈴川上流部の観察に入りました。参加者にはワークシートが配布され、川の石や水の流れる速さ、水の濁り、水のにおいなどについて、各々が記入しながら観察が進められました。続いて行われたパックテストでは、簡易水質調査キットを用いて河川の水質(COD)を計測。子どもたちは、なかなか使用する機会のない水質調査キットを使って真剣な眼差しで水の汚れぐあいを確認していました。水質の調査を終えると、川に生息する生物の採取・調査が行われました。ここでは、学生が作成した生物カード型図が用いられ、実際に採取した生物とカードを照らし合わせながら、観察地に生息する生物を調べていきました。採取した生物の特徴などからも簡易的な水質判定を行い、その結果をワークシートに記入していきました。ワークシートには、子どもたちが一番気になった水中昆虫について観察した内容も書き込まれました。
真剣に細かく記入されたワークシートには、保護者や小学校教員からコメントが寄せられ、子どもたちは大事そうにワークシートを持ち帰りました。今回の観察会の企画運営に携わった上間 瞭さん(教養学部人間環境学科自然環境課程4年次生)は「ワークシートを通して、子どもたちの視点を大人の目で改めて見てみることは、家庭や小学校での学びの場における環境教育のあり方を改めて考えてもらう機会になると思います。今後も、観察会などの実践活動を通して、環境教育について考えてもらえる機会を提供していきたいです」と話しています。
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