本イベントは、2016年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト「エコ・コンシャス計画 環境保全事業」(代表: 藤野 裕弘 教養学部人間環境学科自然環境課程教授)の活動の一環として行なわれたものです。
札幌を含む北海道の鳥の70%近くが、東南アジアなどから渡ってくる渡り鳥であるという事実はあまり知られていません。身近な生物が実は世界とつながっていることを理解することは、身近な自然を大切に思い、引いては世界の自然を保全することにつながっていくのではないでしょうか。このような視点や、自然環境への興味を子どもたちにもってもらうことを目的の一つとして、竹中万紀子准教授が中心となり札幌で活動が行われています。
今回の催しでは、近隣地域の子どもたちに、実際の羽や昆虫の標本に触れることで、その特徴や大きさをあらためて実感してもらい、自然の豊かさや不思議を知ってもらおうと、コムクドリの生活をはじめ、南区に生息する動物について紹介されました。
プレゼンテーションには、竹中准教授をはじめ、生物学部生物学科で自然生態系などについて学ぶ学生たちが登壇。自然に関する専門的な情報を地域へ発信し、大学と地域が自然を通して結びついていけるよう、学生たちも準備に力を入れてきました。当日は、札幌市南区南沢地区のコムクドリの繁殖状況についてや、渡り鳥の生存が地域に生息する昆虫類の豊かさと密接に結びついていることについて、標本や動画などを用いて紹介されました。
参加者した子どもたちは、実際に標本を眺めたり、鳥の羽に触れてみたりと普段なかなかできない体験に好奇心をかきたてられた様子でした。大人も子どもたちと一緒に、学生が用意したクイズに挑戦する姿がみられ、地域の自然環境への関心を引き出す催しとなりました。
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◇ 2015年度地域志向教育研究経費採択課題「コムクドリの生態と渡りを解明し保全を考える -地域と大学の協働活動として-」