2016年12月10日(土) 東海大学サテライトオフィスにて
地域連携講座「グローバルカフェへの誘い」
~ 東海大学が開く未知の世界 “ロシア” ~
を開講しました。
講師
マケネンコ ポリーナさん
プリホチコ ソフィアさん
今回の講座は、ロシアからの女子留学生2名が講師を務めてくださいました。前半はスライドを用いて、ロシアの地理や有名観光地、祭りや料理、服装などの伝統文化について解説がなされました。文化の中心地サンクト・ペテルブルグの紹介では、恋人と一緒に跳ね上がるところを見ると結婚できるという言い伝えのある“跳ね橋”や、ロシア人は噴水が大好きで、憩いの場となっている噴水について紹介されました。
伝統的な祭りの紹介では、冬を象徴するワラ人形を燃やして冬を追い払い、春を迎える祭り「マスレニッア」、男女が手をつないで焚き火を飛び越える、夏至の祭り「イワン・クパラ」などについて語られました。ロシアの自然について話しに移ると、「私はロシアの自然と冬が大好きです」とポリーナさんが語り、雪のように真白で愛らしいイイズナ(ロシアのイタチ)の写真を見ながら、ロシアの美しい自然について紹介されました。
後半は受講者の方からの質問にポリーナさんとソフィアさんが答える形で講座は進みました。日本語を学ぼうと思った動機について聞かれると、ポリーナさんは“日本のアニメに興味を持ったこと”、ソフィアさんは“アルバイトで日本の侍に扮したことがあり日本の歴史に興味を持ったこと”がきっかけであると語ってくれました。ソフィアさんは侍姿のご自分の写真を見せてくださるなど、それぞれが日本へ関心をもったきっかけについて楽しそうに語ってくれました。文学に関する質問には、トルストイの「戦争と平和」が話題に上がり、この本は学校で必ず読まされるものだそうですが、彼女たちの世代には少し読みにくいそうで、“プーシキンとツルゲーネフが人気”とロシアの若い世代が好んで読む文学について教えてくれました。ポリーナさんの出身地のウラジオストックについてのお話では、「成田空港からウラジオストックまでは1時間40分と近いが、実はチケット代金は成田空港からモスクワまでの料金とほぼ同じ」、「郵便事情が大変悪く、お母さんに送った手紙が1ヶ月かかってやっと届いた」、「風が強く傘がすぐ壊れるので、ウラジオストックの人たちはほとんど傘を持っていない」など、ウラジオストックについての興味深い情報が語られ、受講者の皆さんも興味津々の様子でした。
受講者の皆さんからは、「質問の時間が大変面白かった」「ソ連時代は過去のもとなり社会主義国のイメージは無くなり自分の観方が変わった」「文化交流には対話が一番だと思った」などの感想が寄せられました。
こちらもご覧ください
◇東海大学サテライトオフィス 地域交流センター イベントレポート一覧ページはこちら
◇To-CollaboプログラムのFacebookページはこちら