小学生を対象とした出前授業が行われました
小学生を対象とした出前授業
が開催され、学内関係者含め約50名が参加しました。
出前授業は、地域に生息する生き物や自然環境について、直接見て、聞いて、触れることにより認識を深めてもらうとともに、観察活動や授業のプロセスを通して、自分自身で考えることの楽しさをより知ってもらうことを目的としています。子どもたちが抱く楽しさや好奇心にスポットを当て、その醸成に努め、環境保全事業がサブテーマに掲げる「環境保全社会に向けた次世代育成」の一端を担うものでもあります。
駿河湾に生息する生物をテーマとした出前授業
昨年11月22日に行われた駿河湾に生息する生物をテーマとした出前授業に続いて、海洋生物の魅力を体験してもらおうと、静岡市立三保第二小学校の6年生の児童を対象に、「クサフグ」を題材とした出前授業が行われました。 当日は上記事業の共同取組者の日比慶久講師(教養学部人間環境学科自然環境課程)が講師を務め、以下のような授業が行われました。
座学
①クサフグについて説明
(日本近海に生息する7種類の生態や分布、名前の由来について説明)
観察
①観察記録
(提示された3つの課題に対する解答や、それらを含めた疑問や気づきを絵とともに記入する)
検討
①クサフグと他の魚の比較等
(4グループに別れ、グループごとに質問に対する解答を考える)
②解答発表
(発表された解答と観察記録とをすり合わせ、題材の生物について正しい知識を理解する)
③クサフグの観察
(実際にクサフグに触れながら、観察記録や解答で得た知識を実感する)
生きたクサフグが登場すると、児童らは興味津々の様子で、実際に触れたり水槽を覗き込んだりしながら、観察記録を真剣に書き込んでいました。
三保の砂浜保全に関する出前授業
また、同小学校の5年生を対象に実施してきた三保の砂浜保全に関する出前授業の最後の授業として、これまでの復習を踏まえながら、身近な海である三保の地形や波のしくみをさらに知ってもらおうと、清水校舎にて授業が行われました。海洋学部環境社会学科の田中博通教授が、同校舎内の臨海実験場にて、実験や装置の説明を行いました。
座学
海岸侵食の現状について説明
(なぜ波がおこるのか?なぜ砂が減るのか?など)
見学
海洋学部臨海実験場の見学
(2グループに別れて、造波施設や津波実験などを見学)
実際の海での活用が試みられている実験や装置、波を作る機械などを見学。普段なかなか目にすることのない実験や装置を前に、児童らは好奇心に満ちた表情で田中教授の説明を聞いていました。
今回の出前授業を終えて日比講師は、「身近な海の海岸工事などが、見学したような実験の繰り返しによって行われていることを、今回の見学で理解してもらえたのではないかと思います。それと同時に、海岸侵食や海洋土木などの専門的な知識に触れることで、身近な海への関心をさらに高めてもらえたのではないかと思います。」と話し、今回の出前授業を振り返りました。
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