取組の概要
本事業は、2016年度大学推進PJの実施内容に「おひろめ芸術祭」を加えた発展的な取り組みとして実施する。校舎内・校舎間連携を基本に、学科やチャレンジセンターとの関係を強化した上での東海大学の文化・芸術事業としての体制および基盤づくりを計画している。湘南校舎では校舎間連携による大学コレクションの展示や関連イベント、シニアアカデミー講座の開催、地域連携デーへの参加を、札幌校舎では社会課題へのアプローチや表現をテーマとしたレクチャーやシンポジウムを計画している。また、東海大学の文化・芸術事業の事例収集および情報の整理も行う。
取組の成果
札幌校舎では学生主体のデザインイベントと多様な生活風土の背景から民族音楽やアジアの伝統音楽の芸術的側面を演奏とともに紹介するレクチャーコンサートを、湘南校舎ではブロンズ彫刻を活用した多世代型のワークショップやイベント、公開シンポジウム、シニアを対象としたTOKAI芸術シニアアカデミーを計画する等、各校舎それぞれの特色や資源を生かしたテーマを掲げ、学生や教職員、地域住民の参加を積極的に促す取組みを実施した。
文化・芸術事業は、各校舎の学部学科やセンター等が所有する文化芸術に関する「知」や「資源」の利活用、学生の主体的関与を前提とする地域連携型の活動が特徴であり、各校舎それぞれの独自の展開が望まれる。札幌校舎の「民族音楽のレクチャーコンサート」は、市民が民族音楽にふれ、文化芸術の多様性を実感する貴重な機会となった。「彫刻を触る☆体験ツアー」「公開シンポジウム」「TOKAI芸術シニアアカデミー」をそれぞれ実施した他、TOKAIグローカルフェスタと連動したイベント「TOKAI×MUSEUM GO!!」を開催した湘南校舎では、近隣自治体等との共催実現により、高校生や市民ボランティア団体等の参加による多世代型の取組みとして定着しつつある。それぞれの校舎において、学生・教職員と地域住民との交流が促され、周辺自治体や地域住民から取組みの継続が期待される結果につながった。