「学前夕暮れシアター」
の今年度第8回を開催しました。
主 催:東海大学文学部広報メディア学科水島研究室
上映作品:「いただきます」
文学部広報メディア学科の水島久光教授の研究室に所属する学生たちが主体となり、月に一度開催している「学前夕暮れシアター」。第8回が12月21日(木)に開催されました。地域の方や学生など約20名が参加した当日は、食育がテーマのドキュメンタリー映画「いただきます」(2017年)が上映されました。
映画やテレビドラマで反響を集めた「はなちゃんのみそ汁」。今回の上映作品「いただきます」では、本の原作者である“はなちゃん”が通っていた福岡県にある高取保育園の食育について描かれています。作品の中では、玄米、みそ汁、納豆、旬の野菜料理といった「和食給食スタイル」の日本の伝統的な「食養生 医食同源」に基づいた給食の献立が紹介され、発酵食品なども取り入れた食事により、アトピーやアレルギーだった園児に症状が見られなくなる様子も描かれています。
保育園の給食に欠かせない“みそ”は、毎月、ひまわり組(年長園児)の子どもたちが仕込みます。そして、卒園前に次の年の子どもたちにみそ作りを伝授するのがこの保育園の伝統行事。代々、園児が取り組んできたことを伝え、次の年の子どもたちがまねをすることで高取保育園の食育は受け継がれてきました。映像には、食事の場面だけではなく、運動会や卒園式の様子も描かれており、元気いっぱい遊びまわる子どもたちの姿は、よいものを食べることは健康に繋がるということを教えてくれます。
上映後には、本作品の監督、撮影、編集を務めた映像作家のVIN OOTA(オオタヴィン)さんをゲストに迎え、水島久光教授と本作を選定した学生の3人でトークセッションが開催されました。VIN OOTA監督は「開園当初から園長を務めていた西先生の、“福岡だけでなく全国の人に食の大切さを知ってほしい”という思いがあり撮影が実現しました。たくさんの人に観てもらいたい。若い人にも是非観てほしい」と語りました。また学生は、「下宿をしているとついついコンビニ食に頼りがちなので、作品を観て実家の母の味が恋しくなった」と感想を述べました。
トークセッション後には、短編ドキュメンタリー「その後のはなちゃんのみそ汁 GIFT」も上映。乳がんを発症したはなちゃんの母・安武千恵さんが高取保育園の食育に影響を受け、はなちゃんにみそ汁を教える経緯、安武家のその後の様子が描かれています。
2作品を鑑賞し、地域の方からは「生き生きとした子どもたちが印象的でした」「和食をもっと作ろうと思いました」といった声が聞かれました。
月に一度開催している学前夕暮れシアターは、入場無料でどなたでもご覧いただけます。ぜひご来場ください。
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