10/29(水) 東海大学湘南校舎にて
2014年度第2回教育支援センター「FD研修会」
を開催しました。
主催:東海大学教育支援センター/To-Collabo推進室
講師:近藤 賢 氏(株式会社リアセック 取締役COO)
近藤 賢 氏
教育支援センターとTo-Collabo推進室では、2014年10月29日(水)湘南校舎にて「2014年度第2回教育支援センターFD研修会」を開催しました。当日はテレビ会議システムで本学の8キャンパスおよび福岡短大に配信し、134名の教職員が聴講しました。
今回のFD研修会では、本学の卒業生でもある株式会社リアセック取締役COO近藤 賢 氏より、「社会が求めるジェネリックスキルの評価と育成について~ジェネリックスキル測定PROGから見る東海大学生の課題について~」という題でご講演をいただきました。
株式会社リアセックが実施しているジェネリックスキル測定テスト「PROG」の受験結果や人材ニーズ調査から、本学学生の強みと弱み、本学が掲げる教育目標としての「4つの力」と各種取り組みとの相関、教職員の支援のあり方等が見えてくるというものです。
近藤氏は、「学士課程における、ジェネリックスキル(汎用的技能)の育成が、今後の教学改革の重点要素の一つです。今回ご報告する取り組みは、試行段階(※1)ではありますが、東海大生は、他の大学生に比べ、コンピテンシーは高いものの、リテラシーがやや低い傾向となっています。また、本学の卒業生が在籍する企業や、過去に本学が求人票を頂戴した企業に対して行った人材ニーズ調査の結果から、本学の学生は、コミュニケーション力・関係構築力など「集い力」は評価されているものの、「挑み力」としての問題設定能力や主体的行動力、コンピテンシーでも課題発見力がやや弱いという傾向が見られました。現在の学生の状態を多面的に把握し、学生の課題に応じた実践教育(PBL、地域連携活動)のさらなる高度化が重要ではないでしょうか。」とまとめられました。
講演終了後は、「受験慣れによる回答誤差はあるのか?」「都市部の学生と地方の学生には差が見られたのか?」など、会場の参加者から多数の質問が寄せられ、PROGへの関心の高さを伺うことができました。
今回ジェネリックスキルという教育効果を測定することが難しいとされるものを分析・数値化していただいたことにより、より具体的に学生の強み、弱みそして取り組むべき課題が見えるようになりました。今後はPROGの全学的実施を検討し、「4つの力」を伸ばす具体的な取組みについて考えていきます。
※1 PROGの試行について
湘南校舎523名、九州キャンパス284名、合計807名を対象に実施。