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2015年度大学推進プロジェクト 「観光イノベーション計画 文化・芸術事業」

2015年度大学推進プロジェクト 「観光イノベーション計画 文化・芸術事業」概要

取組代表者

篠原 聰 【課程資格教育センター 准教授】
(湘南校舎)

共同取組者

山花 京子(文学部アジア文明学科 准教授)

取組の概要

 大学には教育・研究のなかで収集・蓄積された学術資料や博物館資料がある。それを広く一般に公開し、大学が知の拠点として社会に貢献するためのプラットフォームづくりを目的としたプロジェクト。湘南校舎の松前記念館(博物館相当施設)を中心に、大学コレクションの利活用を前提とした新たな展示開発や教育普及を通じて、「大学博物館発、知/ 地の拠点としての新たな地域連携」のあり方を探求し、実践する試みである。プロジェクトの実践については課程資格教育センターとの連携による学生の関与を前提としている。利用者の視点からユーザー参加型のデザインプロセスに関与することで、市民起点の文化創造や地域社会における共生実現の学びの場として、学生が「大学博物館の扉」をひらく役割を担う。

取組の成果

 普及イベントとして大学所蔵の屋外彫刻を活用した①「彫刻を触る☆体験ツアー[7/26]」、②地域連携イベント(特別レクチャー)「触文化の可能性とユニバーサル・ミュージアム[8/23]」、③公開シンポジウム「ミュージアムのトリセツ[10/17]」、④建学祭ミニコンサートを開催した(①③④は大学HPニュース掲載)。ハンズ・オン(触る体験型展示)、ICT活用の活動としては、情報端末(iPad)を用いて館所蔵のFM東海音源や映像資料を公開した他、⑥触る展示コーナでも館資料を活用した展示更新を実施し、資料の劣化と保存の観点から、⑦ミュージアムIPMメンテナンスも一部導入した。また⑧古代エジプト資料の一部を公開し、フォト3D撮影用ターンテーブルを用いた資料の3D撮影を試験的に実施した。①では屋外彫刻の石膏原型の存在が明らかになり調査の結果、美術史的価値が高いことが判明した。今後は学生や地域住民を巻き込んだ参加型「公開修復」での活用が見込まれる。②③④は市民ボランティア団体、近隣の学校や博物館関係者との交流の機会となり、今後の地域展開の際のズムーズな連携が期待できる。⑤⑥⑦⑧では、大学コレクションの保存と公開という使命のみならず、展示コンテンツの一部をモバイル用にパッケージ化して、それを地域に展開するアウトリーチなどの成果が期待できる。⑧に関連し、3D写真の試験版を作成した他、ユニークプロジェクトICPPとの連携ワークショップとして「体験!古代エジプト[7/11]」も実施した。ミュージアム・コミュニケーター(ユニークプロジェクト)や博物館実習生等の参画状況から、学生の教育面での成果も見込まれる。

shinohara-seika2015

  • 取組テーマ:文化・芸術
  • 対象者  :指定なし