01regional-design

2013年度 [ 地域志向 ] 暖地適応型刺無しラズベリー品種の育成と機能性評価並びに加工品の開発

2013年度 [ 地域志向・概要 ] 暖地適応型刺無しラズベリー品種の育成と機能性評価並びに加工品の開発

取組代表者

小松 春喜 【農学部応用植物科学科 教授】
(阿蘇校舎)

共同取組者

小野 政輝(農学部バイオサイエンス学科 教授)、安田 伸(農学部バイオサイエンス学科 准教授)、永井 竜児(農学部バイオサイエンス学科 准教授)、岡本 智伸(農学部応用動物科学科 教授)

取組の概要

 キイチゴは、ラズベリーとブラックベリーに大別され、ブルーベリー同様アントシアニンが豊富で機能性が高く、加工適性も高いことから近年注目されている果実である。野生種には刺があるが、栽培品種はいずれも欧米で改良され、近年では刺無しの品種も育成されている。九州を含む西南暖地は、降雨量が多く、気温が高いことからブラックベリーの栽培には適しているが、洋菓子業界から強く望まれているラズベリーの栽培は困難である。一方我が国にも多数のラズベリー野生種が自生しており、農学部の位置する阿蘇地域でも極めて旺盛に成長している。

 本研究では、我が国の野生種に着目し、それらと刺無しの栽培種との交雑により、種間雑種やその戻し交雑系統を育成、選抜し、西南暖地でも栽培可能な刺無しのラズベリー品種を育成しようとした。

05.komatsu 01

取組の成果

 ‘ワインダーベイレッド’(刺無し)に我が国自生の野生種ナワシロイチゴ(刺有)を交配

4系統のF1雑種: いずれも刺有であったが、極めて樹勢が旺盛であった。それらの1系統(WBNw-1)は果実の生産性も高く、果実品質も良好であった。
⇒刺無しの栽培品種を戻し交配
戻し交雑系統(No.1~4):1系統が刺有であったが、残りの3系統いずれも刺無しであった。これらの刺無し系統は現在育成中であり、次年度は開花結実に至るものと思われる。

05.komatsu 02

  • 取組テーマ:ブランド創造
  • 対象者  :指定なし
  • 連携自治体:南阿蘇村

キーワード

キイチゴ, 種間雑種, 食品加工, 食品機能性