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2013年度 [ 地域志向 ] 海洋環境の保全と観光利用のための地域連携研究:市民参画型洋上セミナーの実施と社会調査

2013年度 [ 地域志向・概要 ] 海洋環境の保全と観光利用のための地域連携研究 ―市民参画型洋上セミナーの実施と社会調査―

取組代表者

千賀 康弘 【海洋学部海洋地球科学科 教授】
(清水校舎)

共同取組者

川崎 一平(海洋学部 教授)、東 惠子(海洋学部 教授)、佐藤 治夫(海洋学部 教授)、加藤 義久(海洋学部 教授)、轡田 邦夫(海洋学部 教授)、斎藤 寛(海洋学部 教授)、関 いずみ(海洋学部 准教授)、渡邉 啓介(海洋学部 准教授)、新谷 浩一(海洋学部 准教授)、加藤 和美(海洋学部 講師)

取組の概要

 本研究は、市民参画型の洋上教育・学習を通して、海洋環境の保全および地域資源としての活用を考えていこうとするものである。特に、富士山が世界文化遺産に登録されたことにより、地域市民の間では世界遺産の観光活用と環境保全の両立への意識の高まりがうかがえる。本研究では、こうした市民意識のありようを明らかにしていくことになる。
 望星丸を活用した市民参画型スタディ・クルージングでは、参加市民へのモニタリングにより環境意識を明らかにしていくことになる。きわめて公共性の高い「海洋」と「世界遺産」の保全・活用はその担い手として 「新しい公共」の構築が必須となろう。本研究は、「公共研究」の一端を担うものであり、To-Collaboプログラムにおいて、理論的にも実践的にも静岡モデルを推進することを目的とする。

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取組の成果

 洋上セミナー参加者70名、フォトコンテスト55名を母集団として、富士山世界遺産及び駿河湾の環境について等の市民関心度の把握、海洋学部への期待等の意識調査を実施した。

 洋上セミナーの印象に残った企画としては、深海、三保松原CTD、船内見学と望星丸乗船体験に高い関心が寄せられた。また、世界遺産について環境の保全が必要であるとの認識が高く89%の回答者が富士山世界遺産の保全・活用は、駿河湾の環境保全・活用と密接な関係性を有していると回答している。また世界遺産及び駿河湾の保全・活用の課題解決にあたっては、法整備(59%)、地元の協力(54%)、観光整備(43%)が必要であるとの回答が高い。

 海洋学部への期待としては、資源開発(57%)、環境保護(47%)海岸浸食防止(44%)への期待値が高い。

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  • 取組テーマ:地域観光
  • 対象者  :指定なし
  • 連携自治体:静岡市

キーワード

富士山世界遺産, 市民参加型, 海洋環境保全