取組の概要
現在、大学の心理相談室を中心とする学校安心・安全メンタルサポートセンターは、大阪教育大学内に付設されている「学校危機メンタルサポートセンター」のみであり、関東近辺にはまだない。しかし、学校安心・安全に関するメンタルサポートが必要な事案は年々増加しており、対応が急がれているものの、3市1町を含む神奈川県西部地域は大学が少ないこともあり、特にメンタルサポートに対応できる人も組織も少ない。
心理教育相談室は、以上の現状を踏まえ、近辺の学校に在籍する児童生徒及び保護者、教職員の安心・安全を支えるためのメンタルサポートシステムを構築し、1)情報提供、2)直接・間接サポート、3)教職員・保護者向けセミナーの開催、4)大学生によるメンタルサポーター養成・貢献について、実践を展開したいと考えている。本研究は、その基礎データとなるべく、地域の学校が求めるサポートの具体について、教育委員会及び小中学校教職員の支援ニーズに関する調査を行い、分析したものである。