取組の概要
本研究における重要課題は、①子どもの安全な居場所の確保、②子どもの理科離れ対策、③高齢化社会における活動場所の提供、④地域環境の付加価値の向上、⑤東海大学学生のコミュニケーション力の向上である。
この五つの課題に取り組むために、高齢者の協力を得た港区高輪地域との連携によって子ども教育支援を行う大学教養教育プログラムの作成と環境整備を行う。開かれた大学を目指し小中学生を対象として、学生によるサービスラーニング実践プログラムの構築を行い、地域社会への知の還元と子どもの安全な居場所の提供を行う。
これによって世代を超えた知の共有環境の実現と学生の社会貢献力、コミュニケーション能力の向上を図る教養課程の新しい教育手法を提案する。具体的には、電子回路技術教育、ロボット応用技術教育、IT機器による作曲、体育遊びを通した身体作り指導、英語遊びを利用した英語教育など、情報通信学部で養われる技術をストラテジとして、学生による子ども教育のための授業シラバスの作成と子どもの放課後の安全を保障するために、地域理解と協力体制を含めた環境整備を目的としている。
今年度、環境整備に関しては、東海大学校舎一室を児童の居場所として提供して子ども教育の連携体制の施設、機材整備を行い、港区高輪総合支所、高輪地区児童館の協力を得て、来年度(2014年度)からの子どもの受け入れ態勢の準備を完了した。授業コンテンツに関しては、高輪校舎において、パブリックアチーブメント型教育のための機材調達など環境整備を行い、シラバス作成に向けた試験的運用を行った。