取組の概要
教養学部芸術学科は1968年の学部開設以来、音楽・美術・デザインを学ぶ3課程を有し、芸術教育の基盤がつくられており、その基盤を活用した大学開放のあり方として「湘南校舎周辺地域の高齢者に向けた芸術系高等教育の整備」を想定している。
既存の学士課程、修士課程に加え、地域シニア層を対象とする別科専修課程と地域に開かれる芸術工房を整備することで、芸術教育およびものづくりの機会を通じた大学発の多世代交流のしくみを創造することが本研究の目的である。
取組の成果
2013年度は研究の基礎となる湘南校舎周辺の自治体へのヒアリングによる市民文化活動の現況を調査した。
3市1町の現況はほぼ同様なもので、数十年前より継続的に開催される市町村主導の公募展や公民館等での市民活動支援が主体であり、課題も同様な状況ととらえることができた。
特に新たなシニア層の囲い込みにはどの市町村も課題を感じており、従来のしくみと異なる「個人創造型」芸術文化活動のしくみが求められている。