取組の概要
地域を笑顔でつなぐプロジェクトとして、学生と地域の交流を通し、「大学開放」と「地域貢献」の取組みを行った。To-Collabo プログラムによって、大学と地域の連携をより密にすることで、これまで以上に充実した協力関係を構築することを目指している。そのために今年度は、渋谷区富ヶ谷二丁目町会や富ヶ谷一丁目町会、代々木上原駅前商店街と連携した活動を展開しており、その連絡調整を行うための「連絡会議」を定期的(月1 回)に、校舎で開催した。
「大学開放」は、小学生を対象とした防災宿泊体験「大学に泊まろう!」を実施した。近隣に住む小学生が学生や教職員と交流し、日常とは違う状況で周りの人と協力し助け合い、防災意識を高めることを目的としたものである。夜は協力して“電気を使わない夜”を過ごした。また、連動企画として「よょまちウォーキング!」を計画したが、当日は荒天のためまち歩きを中止し、ゴール後に準備していたおもちつきを参加者全員で楽しんだ。また、渋谷区富ヶ谷二丁目町会が主催する「クリスマス会」が代々木校舎で実施され、学生が企画・運営を行った。地域の子どもたちやその保護者、学生、教職員ら約200名が参加し、一人ひとりオリジナルのクリスマスリースを作った。さらに、「あるがままを大切に暮らしに生きるYOGA」と題したヨガの体験教室を開催し、学生と地域住民が交流した。
地域貢献は、既存の地域関連行事への運営サポートを主に行った。7 月3 日に富ヶ谷1 丁目通り商店会で開催された「愛夢ランド富ヶ谷フェスティバル(七夕)」、7 月5 日に開催された「富ヶ谷保育園夏まつり」、7 月24 日に上原駅前商店街で開催された「盆踊り大会」、11 月30 日上原駅前商店街で開催された「ハロウィン」等の運営サポート(模擬店販売・交通誘導・防犯活動・踊り等)を行った。
取組の成果
本To-Collabo プログラムは、地域連携の運営組織づくりと、そのためのパイロット事業を計画し、PA型教育推進に向けて、これまで以上に充実した協力関係の構築を目指すことを目的として取組みを推進してきた。
取組みの成果として、①校舎に対する地域住民の認知度向上、②地域における大学の機能強化(防災面)、③学生が社会貢献を通して市民性を獲得、④職員と学生の交流によるSD の機会、⑤地域連携のための運営組織強化があげられる。
大学と地域が一体となって事業を推進することで、学生のPBL 教育実践の場としての可能性を確認していきたいと考えている。近隣住民や商店街と学生が交流する中で、地域の課題を共有し、事業を運営しながら、よそ者・若者としての立場でまちづくりについて考える貴重な機会とすることができた。