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2014年度 [ 地域志向 ] 大学病院と地域医療機関の連携による在宅診療の推進

大学病院と地域医療機関の連携による在宅診療の推進

取組代表者

小澤秀樹 【医学部総合内科】
(伊勢原校舎)

共同取組者

盛英三(医学部生体構造機能学)、福田竜基(医学部総合内科)、鴨野真弘(医学部八王子病院)、高木敦司(医学部総合内科)、小澤優樹(蛍田診療所)、伊藤薫(綾瀬厚生病院)、大木教久(大木医院)、福井早矢人(順天堂大学病院)

取組の概要

今、社会から望まれる医師像とは、①患者さんに常に寄りそう地域医療を行う、かかりつけ医 ②救急疾患に適切な対応ができる医師 ③広い知識を持ち、身体的、機能的、精神的観点から診療できる総合医 ④ 臓器横断的な診療ができる医師、いわゆる総合診療医である。大学病院においてこのような社会から望まれる医師を育て、地域に送り出すことは必要である。 また、大学病院の医師が、大学病院周辺の医院や在宅支援診療所において診療を行うことにより、病診連携を密に取り組んだ高度な後背医療機関が担保された医療を地域に実現することができる。 これにより、大学病院においては、大学病院入院患者の在宅療養への早期移行を促進させる可能性があり、また地域に対しては、高品質で安心安全な医療を地域に提供でできる

取組の成果

社会から望まれる総合診療医育成のため、2015年度より東海大学病院家庭医後期研修プログラムを構築し、日本プライマリーケア連合学会の認定プログラムとして登録し、実際に研修参加医師を募集した。卒後3年~5年目の3名の若手医師が、同プログラムで研修を行い、3年後の研修終了後、学会(専門医機構)の認定を受け家庭医(総合診療医)となる予定である。 大学病院医師が数か所の地域の在宅支援診療所で診療を行った。大学病院入院患者を地域の在宅支援診療所に紹介し、入院時の主治医自らが在宅医療に携わることによって、患者さん、患者さん家族にとって安心安全な医療が実現できた。それにより、大学病院入院患者の在宅療養の意向が円滑に進めることができた。また、在宅診療中の患者さんの病状増悪時に迅速に大学関連施設に入院させることができ、このプロジェクトの取り組みにより、後背医療機関としてスムーズに機能できた。

  • 取組テーマ:安心安全
  • 対象者  :指定なし
  • 取組タイプ:社会貢献