「外国客船寄港時の英語ボランティア通訳研修会」を開催しました
東海大学では、静岡市役所清水庁舎で9月12日に、「外国客船寄港時の英語ボランティア通訳研修会」を開催しました。本学が展開する「To-Collaboプログラム※」の地域志向研究採択費に採択された「外国客船入港における国際観光事業への振興支援と英語教育」の一環で、市内で通訳ボランティアの派遣事業を行う静岡市国際交流協会との共催で初めて実施したものです。2013年に富士山の景勝地である三保松原が世界遺産に選定されて以来、清水港には海外から年間10隻ほどの豪華客船が入港しています。同時に、外国人をもてなす通訳ボランティアの需要も高まっており、今回の研修会は市民の英語力向上とともに、通訳ボランティアと行政、大学の意見交換を目的としました。
当日は、通訳ボランティアに興味がある市民やすでに活動しているボランティアら約70名が参加しました。第一部では、清水教養教育センターの加藤和美講師とゴフ・ウェンディー・マリー講師が清水港に豪華客船が入港する際に、ボランティアとして外国人観光客向けのミニツアーを開催しているチャレンジセンターユニークプロジェクトの学生グループ「ATLAS」の活動や2007年から外国客船を誘致している函館市の取り組みを紹介。第二部では、参加者を10グループに分け、ボランティアでの経験談や抱えている疑問や課題を英語で話し合いました。また、「日本平へはどう行けばいいの?」「サクラエビって何?」など外国人観光客から多く寄せられる疑問への返答をグループで話し合うプログラムも実施しました。
参加者からは、「通訳ボランティアは、市内で英語を使える数少ない機会だと思います。今回学んだ経験を生かして、観光客の方に少しでも日本文化を楽しんでもらえるようなおもてなしができれば」「マリー先生の話していた『相手からの質問にはシンプルに答えましょう』という言葉が印象に残りました。ついつい聞かれたことに対して、多くを説明してしまいますが、端的に分かりやすく答えるよう心がけていきたい」といった感想が聞かれました。加藤講師は、「意見交換を通じて、通訳ボランティアをしている方々がどのような課題を持っているのかが見えてきました。意見を参考にして、頻繁に使う英語表現や多くの方が抱える疑問に答えられるようなマニュアルブックを作成していきたい」と話しました。