取組の概要
本プロジェクトは、神奈川県と東海大学との包括連携協定として取り組む事業分野【「未病を治す神奈川宣言」未病センターの設置】の一環として伊勢原市保健福祉部健康管理課と共同して取り組むものです。
伊勢原市の国民健康保険者の健康診査の平成25年度の受診率は、35%~40%で、平成20~25年度でもほとんど改善はなく、昨今の医療費増大の折、憂いる状況にあります。したがって、健康診査の受診率の改善を図ることは、非常に重要な課題となっています。
未受診者60%~65%の受診に対する意識は、「全く受診する気のない人」と「受診する気はあるものの何となく受診できていない人」と半々の状況にあります。そこで、本プロジェクトでは、この「受診できていない人」を中心に働きかけ、市民に対する健康意識の啓蒙教育を行います。
この「市民に対する健康意識啓蒙」教育は、本プロジェクトとして、まず、伊勢原市民に対して実施し、その結果を踏まえて、秦野市、平塚市、厚木市、大和市、大磯町へ展開して行きます。神奈川県と東海大学との包括連携協定の対象としている神奈川県西地域を重点地域として「未病を治す神奈川宣言」の実現を目指しています。
取組の成果
本プロジェクトは、「市民に対する健康意識啓発」教育を通して、市民の健康意識の向上を図ることにより、直接的には、健康診査の受診率のアップが取り組み成果として期待することができると考えた。この健康診査の受診は、疾患発症に対する予防対策となる。また、健康意識の向上は、日々の生活習慣の改善にもつながり、結果として市民の健康寿命の延伸につながることが期待される。
これらの取り組み成果は、伊勢原市をはじめ、秦野市、平塚市、厚木市、大和市、大磯町へと広く神奈川県西地域への展開が期待できると考えている。
更にTo-Collaboと連携することで、さまざまな学部の学生が地域健康教育への関心を高めることができると考える。また、東海大学にとっても、ここで得られる健康データの解析研究のみならず、健診受診者の健康データを含めたデータベース構築・解析研究へと推し進めることで、広域の地域貢献につながり、東海大学のブランド価値を大きく高めるものとなり、引いては東海大学への入学の増加などにつながって行くものと考える。