咲き誇るバラ

2014年度 [ 地域志向 ] 大磯町ニューツーリズム体験イベントプロジェクト

大磯町ニューツーリズム体験イベントプロジェクト

取組代表者

菅井 克行 【観光学部観光学科】
(代々木校舎)

共同取組者

遠藤 晃弘(観光学部観光学科)

取組の概要

大磯町は、神奈川県の認定を受けた新たな観光の核づくり構想である「三つの舞台を中心にニューツーリズムによる日本一の保養地再生」を計画的に推進するために、「大磯町新たな観光の核づくり基本計画」を策定した。本プロジェクトは、大磯町新たな観光の核づくり基本計画のコンセプトである3つの舞台(大磯丘陵、邸園文化交流園、こゆるぎの浜)を中心にニューツーリズムによる日本一の保養地再生を目指し、体験型のイベントやモデルツアー等を企画し、それを実際に具現化させることにより、地域資源を活かした観光の核づくり推進に寄与することを目的としている。具体的には、大磯町及び(公社)大磯町観光協会と連携しながら「大磯まち歩きマップの制作」と「ニューツーリズム体験モデルツアーの造成」の2種類の取り組みを実施した。本事業は、大磯町に対する観光部門の地域貢献であることは言うまでもないが、参加した学生が、観光・地域課題の解決に向けて、理論と実践を融合した学びを経験できる機会となった。

取組の成果

1.大磯まち歩きマップの作成

まち歩きマップ作成に向けて、まず乱立気味であった現在使用されている観光マップ(数点)のレビューを行い課題の抽出を行った。次に、2回の現地調査を実施した。調査は、大磯町観光協会と大磯町ボランティアガイド協会の協力を得た。調査結果をもとに、専門機関からマップ制作についてのアドバイスを受け、制作物の仕様や、ターゲット層の絞り込み、コンセプト設定を行い、企画書を完成させた。この企画書を大磯町観光協会の会議に上程し、内容について概ねの承認を得ることができた。カメラ女子をターゲットとして大磯町の静かな海と路地、そして明治・大正時代のレトロなまちの空気感をデザインしたマップをプロダクトとして予定している。現在、掲載内容の精査(関係機関と調整)とデザイン作業(学生)が進んでいる(3月末に完成予定)。今後は、目的別に様々なバージョンのまち歩きマップ作成に向けて大磯町観光協会を中心とした動きが本格的に展開される。本取り組みは、その礎となることができた。

2.ニューツーリズム体験モデルツアーの造成

大磯ならではのロケーションを舞台に、6次産業化を視野に入れたアフタヌンティー(ケータリング)を楽しめる体験型ツアーの造成を目指した。2回の現地踏査を実施し、その結果、ビジョンとして「大磯の新たなライフスタイルの発信(アフタヌーンティー文化の創造)」を掲げ、モデルツアーの造成に向けて旅行代理店とジョイントして計画立案を進めた。年度内にモデルツアーを実施する予定でいたが、計画を練る中で、地元機関との調整により、オープンガーデンが一番きれいな5月に設定することで決定した。ツアーの内容は、普段は非公開の旧安田善次郎邸を特別に開放してそこでランチをとり、オープンガーデンを楽しんだ後は、旧吉田茂邸の庭を観賞して、最後はプリンスホテルでアフタヌンティーを楽しむコースとなっている。現在、受注型の企画旅行として、大手旅行代理店を通じた募集が始まろうとしている。女性誌とのコラボレーションによる発信も検討中である。実施後は、評価をレビューし、継続してツアーを実施していくことで、大磯の新たなライフスタイルの発信(アフタヌーンティー文化の創造)につなげていきたい。

  • 取組テーマ:地域観光
  • 対象者  :指定なし
  • 取組タイプ:社会貢献
  • 連携自治体:大磯町