2016年度第2回「地域の課題を考えよう!フリー・スペース」が開催されました

2016年7月5日(火) 東海大学サテライトオフィス地域交流センターにて


2016年度第2
回「地域の課題を考えよう!フリー・スペース」
“Co-Creation(協創)ワークショップ”



が開催され、学生、教職員、地域住民や行政関係者ら約20名が参加しました。

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趣旨

地域の課題を本学学生、教職員、地域・行政の人が共に考える自由な話し合いの場として「フリー・スペース」を創設しました。学生がより地域を理解するとともに、地域との連携に関心をもつこと、また最終的には地域との連携活動やパブリック・アチーブメント型教育の活動の場につなげることを目的としています。

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先月の第1回に続き、第2回目の開催にいたったフリー・スペース!今回は、第1回で学んだアイディアの発想法を活用して、3つのグループに分かれ「地域の資源を活かした新商品を考案する!」をテーマにワークを行いました。本学職員がファシリテーターを担当し、前回のワークショップをサポートしてくれた教養学部芸術学科デザイン学課程の学生6名が、今回もサポーターとして参加。グループで語られたアイディアの可視化や、ワーク全体の内容を即時的に可視化していくグラフィックレコーディングを担当してくれました。

“地域の資源を活かした新商品を考案”ということで、秦野市、伊勢原市、大磯町の関係者にお越しいただき、まずは、観光マップやお土産のパンフレットなどをもとに各自治体の紹介をしていただき、今回取り上げる題材について述べていただきました。紹介を聞いた上で、「この市の商品を考案してみたい!この市について話し合いたい!」という参加者の希望に応じて3つのグループに分かれてもらい、ワークがスタート。はじめに、なぜこの地域を選んだのか説明を踏まえながらの自己紹介をグループ内で行ってもらいました。

自己紹介に続き、各自治体の強み・弱み・機会・脅威を書き出していくSWOT分析を実施。冒頭の各市町の紹介や、自己紹介でのトークを参考にしながら、付箋に書き出していきました。あっという間に模造紙が付箋で埋まり、情報共有のための対話で盛り上がっていきました。

続いて、分析で挙がった弱みや脅威となりうるネガティブな事柄をポジティブに変換して“まだ気がついていない価値を見つけ出す”リフレーミングを行いました。「国道がいつも混雑するという弱みは、道の駅の発展等で寄り道客を呼び込める」「田舎というイメージは、ゆっくり休める・ストレスをリセットできることも連想させる」「知名度が低いことは、隠れ家的存在ともいえる」などの意見が挙がりました。

そして、各市町から寄せられた題材と、SWOT分析とリフレーミングで挙がった多くの意見とを掛け合わせて、アイディアを導き出すアイディエーションを実践。ここでは、体験値を上げて発想をより豊かにする意味も込めて、各市町からお持ちいただいた“おいしい秦野の水”や伊勢原で栽培されている食べられる花の“エディブルフラワー”、大磯町のキャラクターのモチーフになっている“アオバトがあしらわれた飴”を試飲試食しながらアイディアを出していきました。各自4つの案をシートに書き出し、その中から2案選び、グループ内で発表。さらに話し合いを経て1つの案に絞込み、最後にプレゼンテーションを行いました。“おいしい秦野の水”と“たばこ関連事項”“ピーナッツ”を掛け合わせた「スポーツハダノドリンク」、“エディブルフラワー”と“果物”を掛け合わせた「エディブルスムージー」、“アオバト”と“特産品”を掛け合わせた「産地直送アオバト便!」の3案それぞれについて発表が行われ、会場は多いに盛り上がりました。

最後に振り返りとして、今回のワークで得られた手ごたえや知見などについて感想を参加者全員が発表しました。
今回のフリー・スペースでは、近隣地域の身近な題材を取り上げたためか、参加者にとってリアルに感じられることが多くあり活発なワークが繰り広げられました。様々な意見や解釈が垣根を越えてつながり、新たな発想が生まれていくという発想の連鎖を実感していただけたのではないかと思います。

参加者の声

◇2016年度第1回フリー・スペース「Co-Creation(協創)ワークショップ」のレポートについてはこちら
◇2015年度第1回フリー・スペース「地域防災」のレポートはこちら
◇2015年度第2回フリー・スペース「地域と大学の連携」のレポートはこちら
◇2015年度第3回フリー・スペース「地域の情報共有について」のレポートはこちら
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