– 大学推進・札幌 – 「第10回南沢ラベンダー祭」が開催されました

2017年7月16日(日) 東海大学札幌キャンパス内にて
 

「第10回南沢ラベンダー祭」

が開催され、学生や高校生、地域住民ら約1,500名が参加しました。

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 本イベントは、2017年度To-Collaboプログラム 大学推進プロジェクト 「ライフステージ・プロデュース計画 大学開放事業」(代表:池村 明生 教養学部芸術学科 教授)の活動の一環として行なわれたものです。

 地域にある大学をより身近に感じてもらう機会を創出することを目的として、本学が位置する札幌市南区南沢地区が「ラベンダー発祥の地」であることにあやかり、本学札幌校舎が有する施設(「ハード」資源)である「ラベンダー畑」を一般市民、地域住民に開放するイベントを南沢町内会連合会、東海大学付属札幌高等学校と共催しました。
 当日は、大学吹奏楽部によるコンサートやよさこいサークル等の演舞、学園創立75周年を記念した公開講座も催し、本学が有する「ソフト」資源も開放しました。あいにくの雨の中、コンサートや公開講座には地域からたくさんの方々にご来場いただき、日頃の練習の成果や実践の積み重ねを見ていただくことができました。

 吹奏楽のコンサートは、悪天候により、室内での開催に急遽変更となりましたが、来場者からは「非常に楽しみにしていた」「素晴らしい演奏が聴けてよかった」と好評を得ました。
 また、「語り合おう『地域と若者』の未来」と題した公開講座では、札幌市内で地域連携事業に携わる高校生や大学生、近隣住民ら約100名が参加し、第1部では、札幌市の定山渓を拠点に、全道各地の自然の美しさやウィンタースポーツの魅力を伝える映像作品を制作するニール・ハートマン氏が講演。第2部では、参加者が日ごろの活動の成果や課題を発表し、お互いの活動へのヒントを探りました。

 開会にあたり網野真一札幌キャンパス長(生物学部長)があいさつし、「現在の大学は近隣に住む住民の方々とともに、地域の課題解決に取り組むことが必要です。この講座もその一環であり、皆さんとともによりよい地域連携事業のヒントを探りながら、今後の活動につなげていきたい」と話しました。第1部の講師を務めたニール氏は、アメリカ・サンディエゴに生まれ、1981年に初来日。冬の美しい雪景色に感銘を受け、91年から日本を拠点にして映像制作活動を始めました。ニール氏は、「今は定山渓で民泊やレンタサイクルショップも経営しています。お客さまからは、私が気づかなかった自然の美しさ、魅力を教えてもらうこともあります。そのたびにまちおこし、地方の活性化のためには、人と人のつながりが何よりも大切だと感じます。さまざまなネットワークを駆使することで、互いの活動を知ってもらい、よりよい活動につながります。皆さんも多くの人とコミュニケーションをとってください」と話しました。

 第2部では、東海大学チャレンジセンター・札幌ボランティアプロジェクトの学生や付属札幌高校の生徒をはじめ、札幌市内にある5つの高校の生徒が自分たちの活動内容をポスター発表形式で報告。参加者は興味のある高校のブースを周りながら、熱心に耳を傾けていました。札幌ボランティアプロジェクトのメンバーは、毎年冬の時期に実施している除雪活動や地域貢献の大切さについて説明し、付属札幌高校の生徒は「高校現代文明論」の授業で2015年度から取り組んでいる「藻南商店街活性化プロジェクト」の活動実績を報告。付属札幌高校の山田俊哉さん(2年)は、「15年度には商店街のマップ、16年度には各店舗のポスターを制作しました。地域の皆さんとかかわることは学ぶことも多く、貴重な経験です。今回のセミナーで多くの話を聞いて、さらに地域連携事業への興味がわきました」と話していました。
 地域の方々からは「学生・生徒同士が刺激を与えあう素晴らしい会に参加できて良かった」「このような交流会を今後も開催してほしい」といった感想が寄せられました。また、公開講座第1部・2部にご登壇いただいた教員からも「今後の高校生、大学生の活動の展開が楽しみ」といった声が寄せられました。

 公開講座で司会を務めた植田俊助教(国際文化学部地域創造学科)は、「これまで札幌市内で地域活性化事業に携わる団体同士が交流を深める場は少なかったのが現状です。今回も多くの高校生、大学生が参加する中で、別の団体の活動を見る大切さにも気づいてもらえたのではないでしょうか。それぞれの課題を解決するヒントにするとともに、団体同士がつながるきっかけにもしてほしい」と語りました。

 また、大学開放事業の共同取組者である大形利之教授(国際文化学部国際コミュニケーション学科)は「高校生・大学生が一堂に会し交流する機会は、札幌ではほとんどないと言っても過言ではありません。参加者からいただいた継続を希望するという感想を現実化し、地域ー学校連携を通じた実践(〈知〉・〈地〉)の拠点として定着できるように、高校生、地域との連携・関係強化に今後も努めていきたい」と話しています。

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たくさんのご参加ありがとうございました。

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