取組の概要
文化芸術を柱とした地域連携によるPA 型教育推進の事業の一環として、湘南校舎ではシニアアカデミー講座や、校舎間連携による大学コレクションの展示と関連イベントを、札幌校舎では社会課題へのアプローチや表現をテーマとしたレクチャーを、熊本校舎では長野克也コレクション「世界のたね」展を開催した。
【湘南校舎】
①TOKAI 芸術シニアアカデミー 3 講座各4 回
2016.10/8、15、22、29 の各土曜日 13:30-16:30
・音楽講座:「音楽の理解」~音楽の不思議に迫る4つの講座
・美術講座:色彩のポリフォニー~『テンペラ画』を描こう
・デザイン講座:折り紙プログラムで創るランプシェード
②彫刻を触る☆体験ツアー
2016.8/11 10:00-15:00 湘南校舎内
③家族で楽しむアート 真冬の昆虫採集
2016.12/3 11:00-13:00 松前記念館
④公開シンポジウム
「彫刻とエロス 目と手で育むユニバーサル・ミュージアムの未来」
2016.12/3 15:00-18:20 11 号館206 教室
【札幌校舎】
⑤Sapporo Design Week へのブース参加
2016.10/19-10/23 チカホ(札幌市地下歩行空間内展示)
⑥サハ共和国の自然と音楽 〜ホムス(口琴)の調べ〜
2016.11/7 18:30-20:30 クリエイティブスペースMEET.(札幌)
【熊本校舎】
⑦長野克也コレクション「世界のたね」展
2016.9/9-19 島田美術館
※図版は上から①②③④⑤⑥⑦
取組の成果
湘南校舎では主にワークショップの専門的スタッフとして、札幌校舎ではイベントの運営主体として、熊本校舎では展示会および関連イベントの運営スタッフとして、学生が活動した。こうした事業に参画することで、学生の地域の理解と課題解決に取り組んでいく自主性が育つと考えられる。他方、自治体等との連携による学びの現場は、大学での専門分野における学びを地域社会へ還元するあり方を体験的に学ぶ機会にもなり、学生個々の実践力を培うことにも繋がる。また、イベント等における世代間コミュニケーションは、学生の社会的な視野を拡げるとともに、広い意味での人間力の育成にも繋がると考えられる。「文化・芸術」に関する様々な営みを、社会の第一義的な構成要素とみなし、社会を支える基盤の一つとして捉えなおす試みは、少子化や超高齢社会を迎えた今日の日本社会を「生きがい」や「共生・多文化社会」の実現へと導く可能性をも秘めていると思われる。