取組の概要
運動や健康に対する意識の向上や対策は地域住民の健康についても重要課題である。伊勢原校舎では、伊勢原市と連携し、①総合型地域スポーツクラブ「東海大学健康クラブ」の運営と市民会員の健康度測定の継続、②「健康バス」を使った、健康に対する活動に関心の少ない市民への健康啓発活動の継続と、この活動を継続、湘南校舎へも拡大する。③札幌校舎では、健康づくり教室(体操や講座)、北海道の「自然環境」を活かした野外スポーツ(ウォーキング・登山)など、地域を舞台とした「さっぽろ健康フィールドワーク」を実施する。さらに①に関連して、「東海大学健康クラブ」修了者の会の支援と、④ゲノムを通じて健康意識の向上および健康維持・増進スキルの獲得を目指す「親子で学ぶゲノム/遺伝子教室」を立ち上げる予定である。
取組の成果
伊勢原校舎の健康スポーツ大学、健康バス、札幌校舎の札幌市南区の健康・スポーツ活動の推進・定着を図る取組みに加え、地域住民の健康づくりの支援を行った。各取組みには学生の参加を促すとともに、伊勢原校舎では地域住民に大学の授業に参加してもらい、様々なテーマで学生とグループワークも実施した。
スポーツ健康事業は、スポーツや健康増進に関する大学の知を地域住民の健康づくりに提供し、地域住民の健康維持増進を支援することが特徴である。伊勢原校舎には医学部、健康科学部が設置されていて、健康維持増進については知識・技術の蓄積があり、そこに湘南校舎の体育学部によるスポーツ指導が加わることで、総合的な健康づくりのプログラムを提供できている。また、その成果を測定して参加住民にフィードバックしている。健康に関心のある地域住民は健康スポーツ大学に参加し、健康に関心のない地域住民には健康バスで出向いて啓発活動を展開している。健康スポーツ大学では、3年継続した地域住民の健康度は維持されており、成果を上げている。札幌校舎では、地域社会・自然環境の特性を踏まえた健康・スポーツ活動の支援を行い、参加住民は「地元の自然環境のよさ」と「スポーツの楽しさ」を知る機会となっている。