2015/3/26(木)~29(日)北海道大学農学部にて行われる 「第126回日本森林学会大会」(主催:一般社団法人 日本森林学会)で、岡山奈央/田中伸彦/本田量久/松本亮三の共同研究で「写真投影法による里山景観の選好性の分析」と題した発表を行います。
現在ゆるぎ地区では「吉沢八景」の選定作業を進めており、東海大学もその選定作業に協力しています。今回の研究発表はそれに関連する研究です。
「吉沢八景」では同地区の広い範囲から、地区内の秀逸な風景を厳選する作業を進めていますが、ゆるぎを観光で訪れる来訪者は、それらすべてのビューポイントを巡るわけではありません。そうすると、ゆるぎの典型的な散策路を巡る来訪者はどの様なシーンを記憶としてとどめるのか、そしてその記憶と「吉沢八景」との関係がどうなっているのかを客観的に解明すると今後の地域内の散策路の誘導計画の根拠を示すことができます。
本研究はその一環として「写真投影法」という調査手法を用いて、団体来訪者(大人)の風景嗜好を明らかにすることを試みました。
この取組は、東海大学の連携自治体のひとつである神奈川県平塚市の北西部に位置する「ゆるぎ地区(吉沢(きさわ)地区)」を対象としています。ゆるぎ地区は、全国でもめずらしい「産官学民」の4者が協定を結び、これまで主に農学的な面からのまちづくりに取り組んできた地区です。この取組に本学の観光学の知識を取り入れ、将来の人口減少が想定される地域においてどのような観光まちづくりを導入すべきか分析を進め、実践をすることを目的としています。また、取組に学生が参加することで「観光学の職能」を確立し、地域志向の観光まちづくりに配慮できる多様な人材の育成に貢献することを目指すものです。
◇日本森林学会ホームページ→http://www.forestry.jp/