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2016年度 [ 地域志向 ] 世代を超えた知の共有と育成を目指した地域連動型教育プログラムの構築

2016年度 [ 地域志向・概要 ] 世代を超えた知の共有と育成を目指した地域連動型教育プログラムの構築

取組代表者

崔 一英 【高輪教養教育センター 教授】
(高輪校舎)

共同取組者

渡辺 晴美(情報通信学部組込みソフトウェア工学科 教授)、小村 和彦(情報通信学部経営システム工学科 准教授)、程島 奈緒(情報通信学部情報メディア学科 准教授)、福原 雅朗(情報通信学部組込みソフトウェア工学科 講師)、田丸 智也(高輪教養教育センター 准教授)、田中 紀代子(高輪教養教育センター 講師)、福﨑 稔(熊本教養教育センター 教授)、河村 裕文(高輪事務課職員)

取組の概要

 本取組の目的は、大学が有する知的資源を活用して子ども向けの教育プログラムを作成し、これを全国規模で地域を巻き込んで実施するための方策を検討することである。昨年度までに授業コンテンツの作成運営に関して一定の成果が得られ、教育手法の確立における一連の工程について確認が完了した。今年度は開発したコンテンツの改善とそれを用いて、学生が児童向けに実施し、その効果を確認する。また、遠隔授業の手法を取り入れた教育コンテンツの校舎間相互利用方法を確立する。これまでに作成した教育コンテンツの持続的、効果的運営方法の確立、さらに2 つの新規コンテンツの開発を行う。
 学生プロジェクトである「Takanawa 共育プロジェクト(TKP)」と連携して、地域貢献活動を積極的に推進する。

取組の成果

 港区立高輪子ども中高生プラザおよび港区高輪地区総合支所との協働事業として、本学の教室を開放し「たかなわ子どもカレッジ」を週3 回定期的に開室した。2016 年4 月~12 月までにカレッジを108 回開室し、延べ1598 名の児童が来館した。来館者数は昨年度の同時期の集計結果を約270 名上回っている。児童は校内の施設を利用して遊戯や勉強に励み、各種イベント等に参加することによって、楽しく有意義な時間を過ごした。
 授業コンテンツの作成を目的にした子供支援教室を学生が主体となって正課および正課外で合計23 回実施(実施予定も含む)した。このイベントには、延べ172 名の児童と268 名の学生が参加し、児童と学生両者にとっては刺激的な活動となった。正課のイベントはプロジェクト実践A,B,D で実施された。また、ドローンの飛行、阿蘇とのインターネット中継等、新しいコンテンツのイベントが2 つ試行された。
 学生が企画運営した「英語遊び」は、高輪台小学校PTA 主催の学校行事に出演した他、高輪地区総合支所主催のあっぷリング高輪フェスティバルには、他の学生プロジェクト2チームが参加し、好評を博した。TKP は、地域清掃、花壇整備、高松桜まつり、のれんノ市、イルミネーションの設置等、地域のお祭りやイベントの運営およびサポートを積極的に行い地域住民からの信頼を高めている。
 社会福祉法人、町会、高輪地区総合支所と共同で地域情報の発信を目的としたポータルサイトの開設に向けて検討を行った。町会関係者を対象にしたFacebook 講習会を学生が講師となって2 回実施した。10 月にFacebook を開設し、地域情報の配信を開始した。地域情報ポータルサイトは2017 年4 月を目途に開設する予定である。
 地域住民、町会、行政、諸団体と連携して地域活性化の活動を推進することができた。

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  • 取組テーマ:大学開放
  • 対象者  :指定なし
  • 連携自治体:東京都港区