取組の概要
本事業では、大学が地(知)の拠点として地域の初等中等教育と連携し、学生による地域の青少年を対象とした科学教室における科学コミュニケーションを通じて、日本にとってますます重要となる理数系人材の育成をめざす。本年度は、湘南校舎をはじめ、熊本校舎、清水校舎及び札幌校舎にて科学教室を開催し、地域との連携の在り方を検討し、あるべき姿を提案していく。また、担当者同士の情報交換と連携を深めることで、学生の地域連携に対する理解をさらに促し、同時に学生自身の成長につなげる。
取組の成果
地域の子ども達と地域住民が楽しむことができる科学イベントを各校舎にて開催した。6月13,14日(札幌校舎)「青少年のための科学の祭典in北海道2015」をはじめ、7月には2件、8月には9日(熊本校舎)「世界一行きたい科学広場in熊本」や(湘南校舎)「親と子の科学教室」を含む5件、9月には19日(清水校舎)「みんなでつなぐ元気が出るドリームサイエンス2015 in Shimizu」を含む2件、10月には、「サイエンスラボ札幌」など4件に11月は7日(港区高輪区民センター )「輪い輪いまつり」をはじめ5件の地域や小学校が主催するイベントにも参加した。また、12月13日に大学推進プロジェクトの「安心安全」と同時開催の形で、湘南校舎で「世界一行きたい科学広場in東海大学湘南校舎2015winter」を開催した。12月は「サイエンスラボ札幌」も開催した。2月には「サイエンスラボ札幌」を開催し、27日には、「青少年のための科学の祭典」を準備している。また、3月9日には、海外研修航海から衛星中継される皆既日食映像を地域の方々に観望してもらうイベントも準備している。
科学コミュニケーション活動を拡大させることにより、開かれた大学、開かれた研究室のイメージが浸透した。地(知)の拠点である大学が、子ども達にわかりやすい、親しみやすい大学として認知され、地域住民からも信頼を深めることができた。また、教員および学生のボランティア活動の在り方や地域ニーズとの連携の必要性がより明確になり、学生が社会連携の意義を自覚できるよい経験となる。特に、教員志望学生にとっては教育力向上を図る具体的なプログラムの構築につながる。同時に、チャレンジセンターの活動のように、学生どうしの連携や教員の関わり方などについて、実践教育の場を広げていくことができた。